三菱電機は今回、これらの課題に応えるため、独自のダイレクトプロジェクション方式の光学系により超小型・高効率を実現するとともに、高度な配光制御機能によるライティングで安全な夜間走行を支援する「LEDヘッドライト用光学モジュール」を開発した。
新開発したLEDヘッドライト用光学モジュールは、ロー/ハイビームとスポットビーム、ADB(アダプティブ・ドライビング・ビーム=配光可変ヘッドランプ)で構成する。LED光源から光を集めて投射する独自のダイレクトプロジェクション方式の光学系を採用している。反射面が不要となり、投射レンズの高さを20mmに小型化・小型化によりヘッドライトの形や配置などのデザイン自由度を向上し、細目や多灯、1灯タイプなど、二輪・四輪を問わずさまざまな車種やグレードのヘッドライトに適用可能・高効率な集光により、一般的なプロジェクター方式と比べて光利用効率が約1.8倍となり、一般的な高さ40~60mmの投射レンズと同等以上の明るさを確保した。また効率を高めたことで、EVの航続距離の延長などに貢献できるという。
三菱電機は、開発品を6月13日に中国・上海で開幕する「CESアジア」に初出展する。2021年以降の実用化を目指している。