技術的な詳細は明らかになっていないが
・エンジンは直噴の水平対向4気筒エンジン
・ハイブリッドシステムはTHS(トヨタ・ハイブリッドシステム)
・まったく新しい(All New)トランスミッションと組み合わせる
ことは発表されている。
トヨタのPHVと言えば、プリウスPHVをすぐに思い起こすが、プリウスはエンジン横置きだ。スバルの水平対向エンジンは、フロントに縦置きされるので、プリウスPHVのTHSを単に移植すればいいというわけにはいかない。
つまり、CROSSTREK PHVは、トヨタの縦置き系のハイブリッドシステムを、おそらくトヨタ、スバル、そしてトヨタ系のサプライヤーと共同開発したものになるということだろう。
先日の北京モーターショーで、スバルは「INTELLIGENT BOXER」と名付けたモーターアシスト式マイルドハイブリッドシステムを発表している。
これは、新型フォレスターとXV(つまりCrosstrek)の中国仕様に搭載することになっている。XVは、コンベのパワートレーン(水平対向4気筒+リニアトロニックCVT)、マイルドハイブリッドシステム(水平対向4気筒+リニアトロニックとモーター)、そしてこのPHVシステムの3種類のパワートレーンを持つことになるわけだ。
注目はトランスミッションで、スバル内製のリニアトロニックCVTにトヨタのTHSを移植するのか、トヨタの縦置きハイブリッドトランスミッション(アイシン・エィ・ダブリュ製)を水平対向エンジンに適合させるのか、である。
詳細はこれからの発表を待たなければならないが、後者になるのではないかと予想する。今後トヨタとスバルに縦置きエンジン系のPHVを追加するとなったら、ボリューム的にトヨタ・エンジンを使うモデルの方が圧倒的に多いからだ。
となれば、スバルの水平対向エンジンとアイシン・エィ・ダブリュのトランスミッションの組み合わせが実現するわけだ。
さて、どうなるか。非常に興味深い。