これまで実用実験を行ってきた「ロボネコヤマト」は、専任のドライバーによる有人運転を行っていたが、ドライバーは荷物の発送・受け取りに関与せず、利用者自身が荷物を車両から取り出すサービス設計で運用してきた。今回、車両の走行を実際に自動運転化した際の改善点の洗い出しを目的として、アイサンテクノロジーの協力のもと、同社の自動運転車両を用いた実証実験を実施する運びとなった。
約6kmの藤沢市内公道においてドライバーが着座した状態での自動運転走行のほか、Fujisawa SST協議会の協力のもとで、封鎖した公道上をドライバーレスの自動運転で走行した。さらに、自動運転車両を用いた実証実験の一部において日本信号協力のもと、携帯電話網を用いて信号情報を自動運転車両へ送信する、日本初の技術実証も実施した。
Fujisawa SST協議会とは神奈川県藤沢市のパナソニックの工場跡地にて、Fujisawaサスティナブル・スマートタウンの開発をすすめる18団体からなる街づくり協議会(代表幹事:パナソニック)。藤沢市と官民一体で、エコで快適、安心・安全なスマートライフがおくれる「くらし起点」の街をめざし、開発をすすめている。
【概要詳細】
■実施日: 4月24日(火)
■実施場所: 神奈川県藤沢市内
■走行距離: 約6km
■実験の流れ
1.「ロボネコヤマト」車両に宅急便荷物を預入
2. ドライバーレス(封鎖環境内)での自動運転車両による1.の荷物の受け取り
3. 信号情報を受信し自動運転走行
4.「ロボネコストア」地域商店1店舗目の商品集荷
5.「ロボネコストア」地域商店2店舗目の商品集荷
6. ドライバーレス(封鎖環境内)での自動運転車両による➃➄の商品の受け取り
※1.3.4.5.は、 運転席にドライバーが着座した状態での自動運転(ハンズフリー)
※2.6.は、 運転席にドライバーが着座しない状態での自動運転(助手席にスタッフが着座)