PHOTO◎Automobili Lamborghini S.p.A.
欧州のプレミアムメーカーが次々とクラシックカーのレストア部門を設立する中、2015年にランボルギーニもヘリテージ部門の「ランボルギーニ・ポロストリコ」を設立した。本社内に設立されたランボルギーニ・ポロストリコは10年以上前に生産を終えたクラシックカー(ランボルギーニ350からディアブロまで)のレストアと認定、オリジナルスペアパーツを扱っている。ランボルギーニが生み出してきた数々の名車は、歴史やアイデンティティそのものであり、未来へ大切な遺産を継承していくという彼らの強烈な意志の表れともいえよう。
そんなランボルギーニが誇るレストア部門が3月21〜25日までドイツ・エッセンにて開催された「テクノ・クラシカ2018」でエスパーダとイスレロの50周年を記念した展示を行った。
展示されたエスパーダは1976年製のエスパーダ・シリーズⅢ。現在ランボルギーニ・ポロストリコでフルレストア中の個体だ。外装が濃青、内装がマスタード色の洒落た本個体は、当時のオリジナル生産資料に基づき10ヶ月間のレストアでシャシー、ボディ、電装系など完全にオーバーホールされている。今年5月のフルレストア完了後、ランボルギーニ・ミュージアムに展示される予定になっている。
もう1代のイスレロはランボルギーニ400GTの後継車として1968年に発表されたモデル。今回展示されたのはヴヴィッドなグリーンのボディカラーとタバコ色の内装のイスレロS(1969年製)で、当時70台しか生産されなかった希少なモデルだ。
エッセンではエスパーダの珍しいオーナーズマニュアル2冊とイスレロSのオーナーズマニュアル復刻版を両モデル50週年を記念して出展されるサプライズもあった。アウトモビリ・ランボルギーニは今後クラシックカー向けのオリジナルスペアパーツの品揃えを強化しつつ、マニュアルの復刊も徐々に進めていく予定だという。