・世界全般 : ホワイトがナンバーワンの座を確立し、 パールホワイト色が高級車のトレンドに。 パールホワイトは2017年に4%上昇。
・アフリカ : グレーが3%上昇し11%となり、 2桁台に伸びた。
・アジア : 車体色の52%がホワイトで占める。 ホワイトの人気が最も高いのは中国で62%。日本ではパールホワイトの人気が28%となった。
・欧州 : 全体でグレーの人気が最も高く、 20%となった。
・北米 : とりわけコンパクトカーやスポーツカーでブルーの人気が上昇し、 6%増の16%となった。
・ロシア : 最も人気のホワイトが28%から32%へと上昇する一方で、 シルバーのシェアも3%増加した。
・南米 : グレーの人気が高まり、 8%から11%へと上昇した。
アクサルタのグローバル・カラー・マーケティング・マネージャーのナンシー・ロックハート(Nancy Lockhart)は、次のように説明している。
「モダンな魅力を持つホワイトが世界全般でトップの座を守りました。 2017年は3コート塗装であるパールホワイト色が全セグメントで人気のため4%上昇、 日本においては使用率が最も高くなっています。 全般的に明度・輝度の高い色の人気が継続しており、 明るいグレーや明るめから中程度の濃さのブルーへの注目が高まっています」
アクサルタの報告書は1953年以降毎年発表されており、業界で最も歴史の長い包括的な自動車人気色調査。世界各地のアクサルタのカラーエキスパートによって集計および作成され、自動車メーカー(OEM)が情報を基に自動車塗装色を決定できるよう、消費者の嗜好に関する興味深く関連性の高い見通しを与えるものとなっている。
アクサルタ自動車OEMカラー・デザイナーで、欧州・中近東・アフリカ地域担当のエルケ・ダークス(Elke Dirks)は、「自動車塗色は常に変化します。 最近はブルー系が高彩度から高明度のメタリック色まで多彩な広がりでトレンドとなっており、 また、 グレーも次に可能性のある中間色として台頭しています」と話した。
アクサルタOEMカラー・デザイナーで中国地域担当のアニー・ユー(Annie You)は、「ホワイトが最も高い人気色であることに議論の余地はありませんが、単にこれだけではありません。 当社のお客様は、この報告書が明らかにする微妙なトレンドに価値を見出しています。例えば、インドの消費者は他のどの地域にも増してシルバーを選好しており、驚くことに当地のシルバーの割合は30%を超えています。全般的には、中国では他のどの地域にも増してホワイトの自動車が生産されており、うち47%がソリッド塗装のホワイト、15%がパール塗装のホワイトです」と述べている。
ロックハートはさらに、「アクサルタが毎年実施する自動車塗色イニシアティブには、自動車人気色調査報告書、年次カラーコレクション、オートモーティブカラー・オブ・ザ・イヤーが含まれ、こうした分析に取り組む自動車メーカーにとって有益な情報となっています。さらに、アクサルタは150年を超える専門知識に加えて、技術とデザインの融合実現に注力する国際的なデザイナーや科学者の専任チームも擁しています」と話した。
アクサルタの2017年版自動車人気色調査報告書の全文(英語)は、 axaltacs.com/colorで閲覧とダウンロードが可能。