とダイムラーAG デザイン主任のGorden Wagener氏は言う。
「われわれのデザイナーたちには理想の環境のもと、自由なアイディアを出してもらいたい。このアドバンスト・デザインセンターはその大きな第一歩だ」とコメントした。
メルセデス・ベンツブランド発祥の地としてもなじみのあるフランスのアンティーブにできるアドバンスト・デザインセンターは全長50m、幅20mの建物で、国内のデザイナーたちの本拠地となる。50ものデザインルームの中で外見からインテリアまで、メルセデス・ベンツのデザインが生み出されることになる。また、近年自動運転やIOT など、デジタル化が自動車分野でも進んでいることも踏まえて、ユーザーインターフェースなどのデザインもここで研究するとのことだ。
同センターではメルセデス・ベンツ社最新のワーキング形態を取り入れる予定だ。フラットな組織、時間や場所にとらわれない柔軟な勤務、さまざまな分野の学者・技術者が協力できる学際的な場。これらはデジタル化が進んだ社会のなかでは必要不可欠だと同社は考えている。アドバンスド・デザインセンターはメルセデス・ベンツの設計思想である“センシャル・ピューリティ(官能的な潔白さ)”をさらに追い求める一方、新しいアイディアでデザイン界をけん引してゆくとのことだ。