このクルマのトピックはやっぱりエンジンのターボレイアウトだろう。3.1ℓ仕様のフルチューン2JZにT88-34DとTD06-17Cをそれぞれ2機ずつマウント、つまりは4ターボなのであります!! もうブガッティのヴェイロンも真っ青です!
わかりやすく解説すると、これは3気筒ごとの直列ツインターボで、それぞれの排気はエキマニ→TD06→T88、吸気はT88→TD06→インタークーラー…という経路をたどる。大きいタービンから小さいタービンに吸気されることを考えると、高回転でフン詰まっちゃうじゃ!? なんて思っちゃいがちだけど、このシステムは理屈的にそうはならない。
T88の過給が立ち上がってきてゼロブーストに達すると、TD06をアシストするようになる。つまり1次排圧が下がる=高回転域でブースト圧がタレにくくなるハズなんだ。つってもそれは机上の空論で、じっさいに6発の直列4ターボを製作した人間なんてこの世にいない(?)だろうから、走らせるまでフィーリングやパワー感は未知数だったんだけどね。