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銀杏のニオイ成分は主に酪酸(らくさん)とエナント酸の2つです。酢酸(お酢)の構造式と比べてみると形が似ていることが分かります。お酢は美味しそうな匂いがするのに、それと少し違うだけで、酪酸とエナント酸はとても臭くなります。化学は不思議です。
酪酸は蒸れた足の臭いや人間から出る排泄物系の臭いに例えられます。エナント酸は腐った油の臭いのような腐敗臭に例えられます。排泄物に腐敗物がブレンドされているのですから、生き物にとっては苦しい臭いとなるのです。
強烈な臭いがする銀杏を踏んで臭いがついてしまったときは、重曹を使った以下の手順で臭いを落とすことができます。
①臭いのついてしまった部分に重曹をふりかけます。
②2~3時間放置した後、重曹をはたきます。
③靴が入るくらいの大きさのバケツに水を溜めて、重曹を溶かします。その中に靴を入れて、3時間放置します。
④靴についた重曹を水でよく洗い流した後、水気を切って乾燥させます。
この方法を実際に試してみたところ、靴にまとわりついていた銀杏の臭いは、気にならなくなりました。銀杏の臭いでお困りの際は、是非お試しください。
動画解説:植田純生