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みなさんは、雲が何種類あるか知っていますか?
――正解は、10種類。どれくらいの高さに発生するか、どんな形をしているか、雨を降らすか否かなどで、10種類に分けられています。この中でも雨を降らせる雲として知られているのが、「乱層雲」と「積乱雲」。『名前に「乱」のつく雲は雨を降らせる』と覚えておいてくださいね。
空全体を厚く覆う暗い灰色の雲、見たことありますよね。見ての通り、いまにも雨が降り出しそうです。乱層雲は空を広く覆う雲で、よく「雨雲」や「雪雲」とも呼ばれるどんよりした雲です。乱層雲が現れた場合、「これから雨が降りだす」というよりも、既に雨が降っているかその直前ということが多いのも特徴です。
空高くもくもくと成長した「入道雲」。これが積乱雲です。夏のイメージが強い雲だと思うのですが、入道雲が夏によくみられるのは、夏の強い日差しによって、地面付近の湿った空気がすごい勢いで上昇して雲になるためです。特に、蒸し暑くて風が弱い、夏の日の昼過ぎから夕方にかけてよく発生します。
入道雲を見ると「きれいな夏の景色だ」と感じる方もいると思うのですが、この雲の底は非常に暗くて、突風を伴った強い雨やひょうを降らせます。
こちらの写真は夏に日本気象協会のあるサンシャイン60から見た「雨の柱」の写真なのですが、まさに積乱雲のふもとはこのような局地的な大雨になることが多いのです。
みなさんは、こんな雲をみたことがありますか?
これは、つるし雲と呼ばれる雲で、巻積雲、高積雲、層積雲に分類されます。まるで渦を巻いているようで、なんだかUFOみたいにも見えますよね。
このつるし雲が山の山頂にかかるように出来ると「笠雲」と呼ばれます。笠雲やつるし雲は上空の風が強く、湿った空気があるときに発生しやすいため、これらの雲は天気が下り坂になるサインだといわれています。
夏のおわり頃になると、このような「うろこ雲」が見え始めます。
秋を代表する巻積雲のひとつで、季節の移り変わりの時期である夏の終わりにも見られることがあります。うろこ雲も天気が下り坂になるサイン。とてもきれいな青空とうろこ雲を見た後は、天気の急変に注意をしてください。
今回紹介した雲をみたときは、その後の天気の急変に気を付けて、最新の天気予報や雨雲レーダーをチェックしてくださいね。
動画解説:小野寺那智