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ブルゾン(blouson)とは、フランス語で「着丈の短い上着」という意味です。身幅は比較的ゆったりしていますが、防寒のために裾に絞りが入っているデザインが多く、風が入りにくい仕様になっているところが特徴です。ただ、ブルゾンの定義はかなり広く、着丈が短い上着であれば「ブルゾン」と呼ばれているのが実状です。
そのため、素材もデニムからレザー、コットン、ウールまで複数にわたりますし、デザインも襟の形に違いがあったり、ファスナー付き、ボタン留めなどバリエーションは豊富です。そのぶん、性別やコーディネートの好みに左右されず、誰でもファッションに取り入れやすいところが大きなメリットです。
■ブルゾンの発祥はイギリスのブランド
現代のブルゾンの原型は、1937年創業の英国老舗ブランド「バラクータ」が作ったG9という上着だといわれています。G9は「ゴルフジャケット」という別名があることからもわかる通り、もともとはゴルフプレー用に開発された衣類で、動きやすさと防寒性を兼ね備えた作りになっていました。ただ実用性に長けているだけでなく、デザイン性も優れていたことから、ゴルフプレイヤーの間で瞬く間に話題を呼び、その人気はやがて全世界に広がり、ファッションにも取り入れられるようになりました。当時の名残か、現代でもゴルフウエアとしてブルゾンを愛用する方は多く、日常からスポーツまで幅広いシーンで着用されています。
先ほど説明した通り、ブルゾンはデザインや生地、カラーのバリエーションが豊富なので、着る人の好みに合わせてコーディネートすることができます。ただ、ブルゾンはもともとスポーツウエアを基調としたアイテムなので、コーディネートに取り入れる際、カジュアルになりすぎることに悩んでいる方は多いようです。そこで今回は、カジュアルになりすぎない秋用ブルゾン選びのポイントを3つご紹介します。
■1. ベーシックカラーを選ぶ
ブルゾンのカラー展開は多彩ですが、大人っぽい雰囲気にまとめたいのなら、なるべくベーシックなカラーを選ぶのがおすすめです。具体的には、ブラックやネイビー、ブラウン、ベージュ、グレーなどを選ぶと着回しやすく、さまざまなシーンで重宝します。シックで落ち着いたコーディネートにしたいのなら暗めの色、柔らかい雰囲気にしたいのならライトグレーやベージュを選ぶとよいでしょう。
■2. 無地のブルゾンを選ぶ
柄物のブルゾンもインパクトがあっておしゃれですが、初めての一枚はコーディネートのしやすさを考慮して、定番の無地を選ぶのがおすすめです。柄物のインナー、ボトムスとも合わせやすいですし、落ち着きのあるコーディネートにまとまるので、シーンを選ばず着用することができます。
■3. 細身のシルエットを選ぶ
自分の体型より大きめのブルゾンを選んでしまうと、上半身にボリュームが出すぎて野暮ったい印象を与えてしまいます。特に裾を絞ったデザインのブルゾンはボリュームが出やすいので、ジャストサイズか、1サイズ下の細身サイズを選ぶのが無難です。
はじめて秋服コーデにブルゾンを取り入れる方向けに、上手な合わせ方のポイントを3つご紹介します。
■1. ブルゾン×ニットで柔らかな印象に
ブルゾンのカジュアルなイメージを払拭したいのなら、インナーにニットを合わせるのがおすすめです。シンプルなハイゲージニットと合わせれば、シックでありながら柔らかさも感じられるコーディネートに仕上がります。細身のブルゾンを選べば、ニットにありがちな着ぶくれ感も解消されて一石二鳥です。
■2. カーキ色のブルゾンにはきれいめボトムスを合わせるのがポイント
ブルゾンの定番カラーとも言えるカーキは、幅広いカラーと相性が良い反面、ややスポーティな印象が強くなりがちです。そんなときは、男性なら細身のスラックス、女性ならタイトスカートやIラインワンピースなど、きれいめのボトムスを合わせるのがポイントです。ボトムスをきれいにまとめれば、カーキブルゾンのカジュアルさが中和され、バランスの良いコーディネートに仕上がります。
■3. レザーブルゾン×デニムパンツで大人カジュアルコーデに
ボトムスにカジュアルなデニムパンツを持ってきたい場合は、レザー素材を使ったブルゾンと組み合わせてみましょう。カジュアルな印象が強いブルゾンですが、レザー素材のものは一転して大人っぽいシルエットになります。デニムパンツと合わせれば、きっちりしすぎず、かといってカジュアル過ぎない大人コーデにまとめることができます。
ブルゾンの定義は幅広く、「着丈が短い」という共通点を除けば、素材やデザイン、カラーのバリエーションは多種多彩です。着こなし次第でカジュアルコーデにも大人コーデにも仕上がるので、一枚持っておくと毎日の着回しに便利です。もちろん、防寒対策にも役立つので、冷え込みが厳しくなりそうな日はブルゾンを羽織ってお出かけするとよいでしょう。
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