春になると気温が上昇し、日差しも暖かくなってくるので、洗濯物を外干しする機会がぐっと増えます。日光や風に当てると洗濯物を短時間で乾かすことができますが、あまり風が強すぎると洗濯物が飛ばされてしまう場合があります。特に4月は花粉の影響もありますので、洗濯物を外干しするときは強風対策をしっかり行いましょう。
今回は、洗濯物を外干しするときの強風対策と、風にあたった洗濯物を取り込むときの注意点をまとめました。


洗濯物を外干しするときの5つの強風対策

ほどよい風は洗濯物の水分を早く飛ばしてくれるので効率が良いですが、強すぎる風は逆に洗濯物の天敵といえます。強風にあおられて洗濯物が飛ばされてしまうと、地面に落ちて汚れてしまったり、お隣の家に飛び込んでしまったり…と、さまざまなトラブルに見舞われてしまいます。運良く飛ばされなかった場合でも、洗濯物が物干し竿の片側に集まってしまい、外干ししたのに乾かなかった…なんてこともあります。そんな洗濯トラブルを防ぐために、ぜひ実践したい強風対策を5つご紹介します。
■1.グリップハンガーを使う
グリップハンガーとは、フックの部分で物干し竿をはさみ込むことができるハンガーのことです。物干し竿にひょいと掛けるだけの一般的なハンガーとは異なり、ハンガーの位置をしっかり固定できるので、強風にあおられても定位置をキープできます。
■2.肩に凹みのあるハンガーを使う
襟ぐりが広い、またはツルツルした素材のトップスは、そのままハンガーにかけるとすぐに肩から滑り落ちてしまいます。そんなときは、肩部分に凹みのあるハンガーを使用しましょう。凹みに襟ぐりを引っかけるようにすれば、多少風にあおられてもハンガーから落ちにくくなります。凹みハンガーがない場合は、ハンガーの両肩部分に輪ゴムを通しておくと、滑り止め代わりになります。
■3.前開きの服はボタン、ファスナーを留める
シャツやブラウス、ジップアップパーカーなど前開きの服は、そのままハンガーにかけると、前から風を受けたときに簡単に外れて落ちてしまいます。前開きの服はボタンやファスナーを留め、ハンガーからの落下を防止しましょう。なお、ボタンの場合は一番上だけ留めればOK。すべてのボタンを閉じてしまうと、手間がかかるだけでなく、通気性も悪くなってしまうので要注意です。
■4.洗濯ピンチやY字型洗濯ばさみを使用する
タオルやボトムスなど、ハンガーにそのまま掛けにくいものは、洗濯ピンチやY字型の洗濯ばさみを使用して干すのがおすすめです。洗濯ピンチの場合、フックそのものが固定されていないと意味がありませんので、物干し竿をしっかり挟み込めるグリップ式のものを使いましょう。
■5.ハンガーストッパーを利用する
ハンガーストッパーとは、ハンガーのフックを物干し竿に固定することができるアイテムのことです。ハンガーをひとつひとつ固定するタイプもあれば、フックを通す穴が複数あいているバータイプのものもあり、ニーズに合わせて選ぶことができます。グリップハンガーよりも単価が安いので、コストをかけずに強風対策したい場合におすすめです。


4月の風は花粉・黄砂も吹き荒れる

4月の風は、単純に洗濯物を飛ばすだけでなく、花粉や黄砂も運んできます。黄砂とは、東アジアの砂漠域や黄土地帯で強風によって吹き上げられた大量の砂塵が、上空の風によって運ばれ、浮遊しながら降下する気象現象のことです。
日本では春に観測されることが多いといわれており[注1]、場合によっては空が黄褐色になることもあります。4月の風の強い日に外干しすると、大気中に舞う花粉や黄砂が洗濯物に付着し、汚れやアレルギーの原因となることも。
花粉・黄砂の粒子ともに肉眼では見えないほど小さなものなので、外干しする以上、花粉と黄砂を完全に防ぐことはできません。花粉や黄砂が大量に飛散する日は、基本的に部屋干しするのがおすすめですが、どうしても外干ししたい場合は、洗濯物にかぶせるタイプのカバーやランドリーテントなどを活用するとよいでしょう。
[注1]気象庁:黄砂に関する基礎知識


風にあたった洗濯物を取り込むときの注意点

風にあたった洗濯物を取り込むときは、黄砂や花粉を室内に持ち込まないよう、屋外である程度はらっておくのがおすすめです。衣類を乱暴に振り回すと、生地を傷めてしまったり、黄砂や花粉が他の洗濯物に降りかかったりしますので、手を使って念入りに払い落としましょう。取り込んだ洗濯物の上からローラータイプのクリーナーを掛けると、より丁寧に黄砂や花粉を取り除くことができます。


春に外干しするときは強風対策をしっかり行おう

気温が上昇する春は、外干しした方が洗濯物を早く乾かすことができます。ただ、強風の日に外干しすると、洗濯物が飛ばされたり、花粉や黄砂が洗濯物に付着したりする可能性があります。春に洗濯物を外干しするときは、自宅にあるものや便利な洗濯グッズを上手に活用して、しっかり強風対策を行いましょう。
また洗濯の際は、天気予報専門メディア「tenki.jp」の「洗濯指数」を合わせてチェックしてみてください。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 洗濯物を外干しするときの強風対策5つの裏技を詳しく紹介