- 週間ランキング
七十二候の暦上は「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」。秋も終わりの候に突入しました。もうすぐ立冬です。少し気ぜわしい毎日ですが、11月は世の中では味覚の秋。収穫や勤労に感謝する11月でもあります。「旬のあれもう食べた?」「美味しいね」と言い合えるうれしさや滋味あふれる食材で楽しい11月にしていきましょう。
・11月の旬の野菜
きのこや葉物、根野菜も美味しい季節です。
こんにゃく、あずきなども旬ですね。
えのき、エリンギ、しいたけ、なめこ(天然もの)、長芋、サツマイモ、里芋、じゃがいも、むかご、かぶ、大根、にんじん、レンコン、かぼちゃ、ぎんなん、カリフラワー、ブロッコリー、くわい、ゆりね、ゴボウ、春菊、青梗菜、長ネギ、野沢菜、白菜、ホウレンソウ、ルッコラ、さんしょう
・11月の旬のくだもの
紅玉が出回る季節、ジャムやお菓子作りにせいがでますね。
かき、かりん、キウイ、みかん、ゆず、リンゴなど
・11月の旬の魚・海産物
高級魚ですが、きんき(きちじ)も出回り始めています。
旬の魚は、焼いても揚げても蒸しても煮付けても美味しいので、調理法に迷いますね。
ひらめ、ふぐ、いなだ・はまち、うなぎ、かます、こはだ(このしろ)、さば、ししゃも、にしん、はたはた、ぼら、いせえび、タラバガニ、けがに、たらこ、のり、牡蠣
鮭、いくら、太刀魚はそろそろ11月で旬の盛りも終わりに近づいていきます。
参照
旬の食材カレンダー
そばは、昔から山岳地帯や荒地にもつくられ、70日前後で収穫ができるため、飢饉にそなえてつくられる救荒食物の一種でした。
たんぱく質やアミノ酸などの栄養素がとれるのも魅力です。日本では秋まきが主流のため、新粉の旬は11月初め頃の地域が多いようですが、夏まきの地域もあるようです。今の”そば切り”の食べ方ができたのは江戸時代初期のようです。
近年は保存設備や輸送網が発達し、挽きたてのそば粉を使うお店など、長期間おいしいそばが食べられるようになりましたが、新そばの香りは旬ならでは。つるつるとのど越しを楽しむのも美味しい食べ方ですが、この季節のおそばは、ゆっくりとかみしめて味わうのも良いですね。本来なら各地のそば巡りをしたいところですが、今年は各地から新そばのお取り寄せなどをして楽しむのもいいでしょう。
参照
「米と麺料理」婦人之友社
あぶらののった鯖の美味しい季節です。
焼きサバ、しめさば、鯖みその他、竜田揚げや蒸し鯖のみぞれかけなども美味しいですね。
今回は、焼きサバを炊きたての白米といただくのもまごうことなく美味しいのですが、コッペパンやバケット、トーストでサンドしていただく、オープンサンドでのせていただく方法を、ぜひともまだ未体験の方におすすめいたします!サバが出回る旬ならではのお楽しみレシピかもしれません。
もともとはトルコのB級グルメ、イスタンブールの観光地のものが有名で、テレビ番組やドラマなどでも数年前から何度か話題になっています。もうすでに試されたかたもいらっしゃるのでは?絶妙なマッチングで新境地、リピートしたくなるお味です。
【材料】
焼きサバ 1枚(魚グリル焼き。フライパンであれば、キッチンシートで脂分を拭きとります)
トースト 1枚
玉ねぎ スライス少々(スライサーしたものを水にさらす、もしくはすし酢などでマリネしたものも美味)
レタス 少々
マヨネーズ 少々
お好みの香味野菜 少々(パセリ、大葉、三つ葉、パクチーなど)
レモン汁 少々
青魚は体にも脳にも良い油を含んでいますのでこの季節ぜひ取り入れたいですね。
近年は、鯖缶のアレンジも人気です。
参照
【トルコ】イスタンブール名物!サバサンドの屋台船「Derya Balık Ekmek」
危機的な状況下では、最小リスク、いつものパターンで安全思考、防衛的になるのは、人間の私たちの知恵でもありますが、豊かな人生には、予定調和を少しだけ崩すスパイスも大事だったりしますよね。
年末にむけて頑張る日が続いていることかと思います。心と体を大切に、毎日の中の小さな工夫で、ご自身のペースを保てる自分らしい時間を少しでも持てればと思います。