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ゆらぎ研究の第一人者であり東京工業大学名誉教授でもある武者利光氏も、ゆらぎについて具体的に定義するのは難しいとしながら、あらゆる変化があり、その変化自体が不規則で予測できない様子であることが「ゆらぎ」と説明されています。例に「風」がゆらぎの代表格として紹介されています。風は突然吹き、突然止まる。不規則で予測が不可能なゆらぎということです。またゆらぎの種類は様々あるそうで、そのゆらぎの程度を周波数「f」が表し、「1/fゆらぎ」は「不規則なゆらぎの中の一定の法則に沿ってゆらぎが生じる」ということでもあるそうです。複雑ですね。しかし、その「1/fゆらぎ」が人間をはじめとした生物に心地よさや癒しをもたらすのだそうです。そもそも人間の心拍間隔には「1/fゆらぎ」があることがわかっており、更に外からの情報として「1/fゆらぎ」を体感することで自律神経が整えられ、心身の安定がもたらされると医学の面からも注目されているそうです。
やはり自然の中に身を置くことが一番確実な「1/fゆらぎ」を体感できます。木漏れ日、そよ風、木の葉の揺れる音、川のせせらぎや海の波などが良いそうです。また、木の年輪の間隔にも「1/fゆらぎ」を見ることができるそうですから、木の特徴を生かして作られた建造物の中でも気持ちが落ち着いて癒しの効果が期待できるそうです。ショパンやベートーベン、モーツアルトの楽曲にも「1/f」ゆらぎが認められており、家畜にそのような音楽を聞かせているという話も耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、自然に足を運んだり、楽曲を探すのは一手間かかります。そこで、今日出来そうなおすすめの「1/fゆらぎ」体感は、ご家族や恋人とお互いの心拍を聞き合うことです。いかがでしょう!今日は「音の日」でもありますから、是非、耳から感じる「1/fゆらぎ」をおすすめいたします。