鏡を久しぶりにじっくり見たとき「なんだか今までと目元が違う?」と感じたことはありませんか? 加齢をはじめ、疲れが蓄積したときや寝不足のとき、目元に疲れが出ることがあります。でもいつもと目元が違うと感じる原因は、まつ毛が薄くなったり短くなっているからかもしれません。

こうした現象が起こると目の印象がぼけてしまうことがありますが、実は、まつ毛のことは知っているようで意外と知らないことが多いもの。今の自分のまつ毛がどういう状況かを知っておくことはとても大事なので、今夜帰宅したら、まつ毛をじっくり見てみましょう!


そもそも、まつ毛は何のためにあるのでしょうか?

まつ毛は何のためにあるのか……。それは、汗やほこりが眼球表面に付着するのを防ぐためです。

目はとても大事ですし、まつ毛の根元ゾーンは非常に敏感な部分でもあるため、異物を察知した瞬間、瞬時に目を閉じて眼球の表面を守る機能が備わっています。

こうした働きから、まつ毛がないと異物を察知するセンサーの働きが鈍くなり、目にトラブルが起きてしまうことに。さらに女性の場合、まつ毛の根元付近の粘膜は非常に敏感で弱いことから、メイクなどによるトラブルも起きやすいといえます。

まつ毛の付け根部分にアイラインをいつも引いている人は注意が必要ですし、洗顔時にマスカラやアイシャドーを落とそうとして強い刺激を与えることも、まつ毛を損なう要因になってしまうのです。

きれいなまつ毛は、万倍もの効果でその人の魅力をアップさせます


まつ毛の周期は1〜3ヶ月、髪の毛周期は2〜6年くらい

人によって異なりますが、まつ毛の本数はだいたい100本〜150本くらいといわれていて、長さは6〜10ミリと言われています。

「なぜ、まつ毛の長さは髪のように伸びないのか?」という疑問を抱く人が多いのですが、まつ毛の生え変わる毛周期は1〜3ヶ月くらいで、一方の髪の毛周期は2〜6年くらいですので、まったく異なることがわかりますね。

つまり、短い周期で生え変わるまつ毛は長くなる前に(伸びることなく)抜け落ちるため、まつ毛は髪のように長くならないのです。


アレルギーの人は、春と秋にまつ毛が抜けやすい?

鏡を見た時に目の印象がぼやけているなと感じたら、まつ毛が少なくなっていたり、長さが短くなっていないかをじっくり観察してみましょう。

まつ毛が薄くなると、目元が寂しい印象になりますが、実はまつ毛が抜けたり少なくなる原因は、ちょっとした行動や生活習慣が影響していることがあります。それは……、

目をよくこする

アレルギーなどで目がかゆくなったとき、強い力で目をこすっていませんか?

こする頻度が多いと、その摩擦でまつ毛が切れる、抜ける……ということが起きてしまうため、アレルギー症状が出やすい人は、春や秋の時季に目元に強い刺激を与えないよう意識しましょう。

目をゴシゴシする前に、目薬などを活用してこすらないようにしましょう


メイクオフ時、ゴシゴシ目元に力を入れていませんか?

女性なら誰しも経験があると思いますが、顔全体を洗顔した後に鏡を見たら、目元の周囲が黒くなってメイクが残ってしまっていたこと、ありますよね。

特に“ばっちりメイク”をしている女性の場合、メイクオフするときにクレンジングを使ってアイメイクを落としますが、ウォータープルーフ機能がついたマスカラをはじめ、涙で取れにくいアイラインなども最近は多くなっているため、目元のメイクが落ちにくくなっています。ではどのようにクレンジングすればよいのでしょうか。

目元メイクのクレンジングの仕方

◎目元のメイクを取るときは、指先に力を入れず、やさしい力加減で!

◎顔全体を洗顔するときも、ゴシゴシ力を入れない!

◎タオルで拭くときも、ゴシゴシ力を入れない!

◎コットン、リムーバー、クリームなどを活用して、目元の汚れを落とそう!

メイクを落としたいあまり、ついつい力が入ってしまうことがありますが、それが毎晩続けばまつ毛が抜け落ちる要因になってしまうので注意しましょう!

さらに、メイク時にビューラーをしっかりやっている人やマツエクをやっている人は、まつ毛に大きな負担をかけているかも!

加えて、加齢によってもまつ毛の伸びるサイクルも変わるので、長く伸びきらないうちにまつ毛に負担をかけると、まつ毛の長さが短くなったり、抜け落ちてしまいます。これは、加齢によっての薄毛になる理由と同じことなので、日頃のケアがとても大事になってきます。

目元のクレンジングは丁寧にやさしく……が大事です


まつ毛を育てるために、どんなことをすればよい?

メイクをするとき、特にまつ毛に力を入れている人にとって「マツエクは欠かせない」「ビューラーしないと、メイクした気がしない」「ビューラーしないと、まつ毛が下がって痛い」などの理由もあり、まつ毛の健康のためにすべてやめることはかなり無理があります。

そんな中、ここ数年大きな話題を集めているのが、まつ毛用の美容液ですね。

この美容液は様々なメーカーからかなりの数が販売されていますが、まつ毛を太く、強く、長くする効果が期待できるので、マツエクやビューラーが欠かせない人ほど美容液を活用したケアを心がけたいもの。

また、加齢によってまつ毛が痩せてきた人も、まつ毛の一本一本が太く、強く、長くなる美容液を活用して目元の若返りを目指したいですね。これは髪に育毛剤をつけるのと同じことで、美容液を習慣化することはとても大事ですので、目元をこすらない、クレンジング時の注意ポイントとあわせて、まつ毛用の美容液をぜひ使用してみては!

ビューラーする時に力を入れすぎないよう注意して!


まつ毛によい習慣を知ろう!

良質なタンパク質を摂ろう!

髪もまつ毛も主な成分はケラチンというタンパク質で構成されています。良質なタンパク質を食材から摂る……これが、髪にもまつ毛の育毛にもよいとされています。

良質な睡眠は育毛の観点からとても大事!

体の中から健康にすることが、髪にもまつ毛にも大事なことなので、食事はもちろん、良質な睡眠も育毛の観点からとても大事な要素になります。

定期的に目元の疲れを取ろう!

今日は長時間パソコンやPCを見ていた……。そんな日は就寝前に目の上にホットタオルをのせて、目の疲れを取ってあげましょう。

眼脂をためず、まつ毛の根元の粘膜をきれいに!

メイク、汗、目やになどの汚れは就寝前に落とすようにしましょう。目のまわりやまぶたには60個ほどのマイボーム腺がある他、目が正常に働くときの必要な涙点(分泌液を出すところ)があります。眼脂(皮膚の垢のような生理的分泌物)や、メイクの残りカスでこれらを塞いでしまうことは目の機能を損なうことになり、さらには細菌が発生する可能性もあるので、まつ毛の根元の粘膜をきれいにするよう心がけましょう。

やさしくマッサージして血行を促進しよう!

目元の血行を促進することもまつ毛の育毛には大事なことです。血行を促進することで、血液とともに運ばれるはずの栄養がまつ毛に供給されるよう、クリームを塗ってから指の腹でまぶたを軽く押すような力加減で、やさしくマッサージをしてみましょう。このひと手間で眼脂(皮膚の垢のような、生理的な分泌物)やメイクの残りカスを落とす効果も期待できます。

── 思った以上に、目元の印象でその人の顔の明るさはだいぶ変わるもの。

この機会にまつ毛のことを知って、ケア法を生活の中にぜひ取り入れてみませんか!

リラックス効果もあるホットタオルは、メイク落とし、血行促進に◎!

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 髪と違って意外と知らない「まつ毛」のこと。あなたのまつ毛は大丈夫?