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秋から冬にかけては、オリオン座流星群がやってきます。今年の極大日は10月21日。日付が変わった22日の夜中から未明にかけてピークを迎えますが、その前後日でも見られそうです。オリオン座流星群は、ハレー彗星を母天体とする流星群。夜空に流れる美しい流星群を眺めてみてはいかが。
リボンのような形の中央に星が3つ──。夜空を見上げれば、誰でも簡単に見つけられるのが、オリオン座。あまり星座に親しくない人でも、星の輝きととらえやすい形に見覚えがあるのではないでしょうか。
オリオン座を象徴するのが、星座の左上に位置する赤く輝く1等星・ベテルギウス。そして右下には白く輝く一等星・リゲルがあります。
ベテルギウスは、直径が太陽の700~1000倍もの大きさとか。ベテルギウスは、太陽から640光年離れているため、いま私たちが見ている星の光は640年前のものになります。もうすぐ寿命が尽きるのでは、あるいはもうすでに寿命が尽きているかもしれない、とも言われている星なのです。壮大ですね。
さて、このオリオン座には流星群があります。
このオリオン座流星群が10月21日ごろ、極大を迎えます。
「〇〇座流星群」と呼ばれるものはいくつもありますが、まずこの点についておさらいしましょう。
流星(流れ星)は、星空のある一点から放射状に飛び出すように見えるものです。その流星が飛び出す中心となる点を「放射点」と呼んでいます。
放射点は星座とセットになっており、たとえばオリオン座であればその星座の名前をとって「オリオン座流星群」と呼びます。オリオン座流星群の放射点はベテルギウスのすぐ近くにあるので、ぜひ探してみましょう。
流星群の極大ピークは21日から日付が変わった22日未明の2時ごろですが、3時まで満月が輝いているので、それ以降の時間が見つけやすいでしょう。
国立天文台によると、オリオン座流星群の極大日とされているあたりの4〜5日は流星の数が変化しないと発表しているので、21日前後も楽しめそうです。
ただし、今年は22日以降になると月が沈む時間が遅く、沈むころやその前に薄明が始まってしまうので、極大日かそれ以前の日に観測するのがよいでしょう。
今回はあまりたくさんの流星が見られるわけではないですが、それでも夜半過ぎに1時間に5個程度の流星が見られそうです。しかし、都市部など街の明かりのある場所では、その数も何分の一かになってしまうので、天の川が見えるような観測条件のよい夜空で見るのがおすすめです。明るい流星群なので、ぜひ肉眼で観察してみましょう。
── 秋冬の大空は空気が澄んでいて、星々を観測するには好条件。ぜひ、早めに計画を立てて、ロマンチックな流星群を楽しんでみてはいかが。
●参考/国立天文台ホームページ