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「橋の日」は宮崎県延岡市出身の湯浅利彦氏が提唱し、昭和60年に制定、平成6年に記念日協会認定の記念日となりました。この記念日の目的は、先人の知恵や活動によって架けられた橋に対する感謝、また、橋が架けられている海や川、谷などの自然も美しく保たれるよう浄化意識を高め、それによって郷土への愛着を深めるきっかけになればとされており、次のようなイベントが行われています。橋への献花・橋や河川の清掃・橋上または親柱付近で太鼓や吹奏楽などの演奏・橋のスケッチ大会・魚の放流・橋の見学会や公演・橋を巡るスタンプラリーなど、橋にまつわる歴史や情報を得る場として、また人と人のふれあいの場としても盛り上がっているようです。記念日制定と同時に平成60年8月4日に延岡からスタートした「橋の日」運動は、今や全国各地に広がり、昨年2017年には47都道府県で「橋の日」運動や関連するイベントが開催されたそうです。
日本の秘境のひとつ、壮大な美しい自然に囲まれた奈良県吉野郡十津川村でも、この8月4日を「吊り橋の日」として記念しています。十津川村には多くの吊り橋があり、中でも「谷瀬の吊り橋」は観光スポットとしても有名で、8月4日にこの吊り橋上で「揺れ太鼓」の演奏が行われます。生活用の吊り橋として昭和29年に架けられた「谷瀬の吊り橋」は全長297メートル、高さ54メートルあり、生活用の鉄線吊り橋としては日本一の大きさだそうです。辺りは山々に囲まれ、眼下は十津川(熊野川)が流れる絶景の空中散歩はスリル満点です。年間約15万人の観光客が訪れ、多くの方がこの吊り橋を渡るそうです。ちなみに、この橋の通行料は無料。今もなお、住民の方々の生活の道として使われています。
※参考情報
宮崎「橋の日」実行委員ホームページ
十津川村観光協会ホームページ