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イライラに「ほおずき」が効く?千日分のご利益
源頼朝が奥州討伐の帰りに浅草で軍勢を休ませ、日射病で倒れた兵士達に、ほおずきの赤い実を食べさせたところ元気を取り戻した事から浅草寺にも、ほおずき市が立つようになったといわれています。源頼朝は、浅草寺において戦勝祈願をしたり、土地を寄進したりと、手厚く庇護していました。親の源義朝も観音像を寄贈しており、浅草寺と源の家の間には深いゆかりがあったようですね。
元々は、愛宕神社(東京都港区)の千日詣りの縁日で、薬草としてほおずきを売っていたのが始まりという説もあります。。当時、ほおずきを煎じて飲むと、
•子供のかんの虫
•大人の癪(原因が分からない疼痛を伴う内臓疾患)
によく効くと言われていて、愛宕神社の千日詣りの縁日のお土産として「ほおずき」を持ち帰るのが通例でした。
室町時代以降になると、「欲日(功徳日)」という縁日が新たに加えられました。この日に参拝すると、1回で百日分、または千日分などの参拝に相当するご利益(功徳)がある特別な日とされてきました。浅草寺ではさらに「四万六千日」分の功徳を歌い、江戸時代大流行となりました。
ちなみにお正月参りは100日分です。そして8月以降の功徳日は8/24(4000日),9/20(300日),10/19(400日),11/7(6000日),12/19(4000日)となっています。面白いですね。
お盆の時期は、霊が里帰りして地獄にいないので、地獄番の鬼もお休みです。その頃に畑に耳をつけると、ゴーッという地熱の沸くような音がするそう。地獄の蓋が開いて霊が飛び出してくるので、農作業などの仕事をしてはいけない日とされました。
仏教では藪入りの日を「閻魔の賽日」といい、「地獄の蓋が開き亡者も責め苦を逃れる日」であり、「罪人を責めていた地獄の鬼さえもこの日は休むから、人も仕事を休む」と考えられました。
とはいえなかなか、ゆっくりお休みがとれない方も、家族みずいらずで過ごす時間は大事ですよね。夏休みお子様と、お盆に関連する「ほうずき」で葉脈標本づくりに挑戦するのはいかがでしょう?
葉っぱの葉脈のしおりなどと同様、10%の重曹で5分程度、煮沸。あとは歯ブラシでそっとこすると葉脈が浮かび上がってきます。
これは涼し気で素敵なインテリアになりそう。「ほおずき」の枝ごとリースにしたり、乾燥させてガーランドにしたり。実の部分を上手にきりとって、ほおずきの皮の中にLEDを中にいれ可愛いランプを作られる方も。
検索すると素敵な作品がたくさんも見られます。
この「ほおずき」の形をみていると、なぜか何かクリエイティブなものを創造したくなりますね。
「ほおずき」はナス科ホオズキ属の多年草で、日本では観賞用としての方が良く知られていますが、ヨーロッパなどでは食用として栽培されてきました。
中の丸い実は、ミニトマトよりも皮が柔らかく、何とも言えない独特で濃厚な甘酸っぱさがあり、それは英語名にあるようにまさにベリー類にも似た味わいです。
近年は食用として、「ストロベリートマト」「フルーツほおずき」として出回っています。
メキシコ料理のサルサソースにはいっている緑色のトマティーヨは、「ほおずき」と同様皮をかぶった、トマトに似た野菜です。未熟な青い実はサルサソースやワカモレに、完熟した実は甘いのでパイやジャムにしたり生食します。
仏花の「ほおずき」はに霊が集まるとされ庭先に植えるのを嫌うかたもいますが、「ほおずき」は意外にも、さまざまな種類が園芸用でも手にはいりますので、食用でしたら来年春先に植えても楽しいですね。
暑い日が続きますが、家族やご先祖様、お友達との団らんやつながりに「ほおずき」を利用して、どうぞ楽しい夏をお過ごしください。