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UFOとは「未確認飛行物体」(Unidentified=未確認/Flying =飛んでいる/飛べる物= Object)のことを指しますが、本来は軍事的な用語として使われていたもので、国が把握していない、他国の飛行物体などを指していました。今ではUFOというと、宇宙から来た謎の飛行物体のイメージが定着していますね。
そして今から70年前、1947年6月24日は初めてUFOが目撃された日といわれています。このときの目撃者がアメリカの実業家であるケネス・アーノルドでした。彼はワシントン州のカスケード山脈の上空で、9機の飛行物体を目撃したといいます。「水面に投げたコーヒーの受け皿のようにスキップして飛んでいた」という証言が注目を浴び、マスメディアに大きく取り上げられました。
ケネス・アーノルドは、他国の軍事的な飛行物体が飛んできたのではないかと思い報告したものでしたが、メディアは「空を飛ぶ謎の飛行物体」という興味で取り上げるようになったのです。この日から宇宙からやってくる「UFO」について、様々なところで話題に上がるようになりました。
ケネス・アーノルドがUFOを目撃したという情報が広まってからは、アメリカだけではなく世界中でUFOを見たという報告を上げる人々が増えていきました。さらに、UFOという未知なる存在への好奇心からか、UFOを召喚しようという人たちも現れるようになりました。
UFOを呼ぶなんてできるのだろうか……と半信半疑の人が多数でしょうが、UFOの存在を信じて疑わない人たちにとっては真剣です。そんなUFOマニアの人々には呼び方があるそう。
その儀式とも呼べるUFOの召喚術のひとつには、「ふぁんふぁんふぁん」「ぎゅんぎゅんぎゅん」といった呪文を唱えながら両手を空にかざすものや、何人かで手をつなぎ輪になった状態で「ベントラ~」という言葉を唱える……などがあります。「ベントラ~」という言葉とは「宇宙船」といった“宇宙語(!?)”だそうで、UFOを信じる人たちは、UFOの中から地球を見下ろす宇宙人と交信をしようと試みているのです。現実的に考えるとUFOに向かって「宇宙船〜」「宇宙船〜」というのも不思議ではありますが(笑)。
いまだにUFOが存在するのかどうかという問題は解決していませんが、日本には「UFOの街」と呼ばれる場所があるのをご存じでしょうか? それは、能登半島に位置する石川県羽咋市(はくいし)。実は市をあげて積極的にUFOを取り上げているのです。
そのひとつ、「宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋」なる施設には、宇宙に関する資料が数多く展示されています。なぜ、羽咋がUFOの街と呼ばれているかというと、江戸時代からの伝承によるらしいのです。眉丈山という山の辺りを空飛ぶ円盤型の物体が飛んでいたという言い伝えが、今の時代にも伝えられているのだとか。当然、写真も残っていない時代ですから真偽のほどは定かではありませんが、街をあげてUFOの研究に取り組んでいます。大きな成果が得られるとよいですね。
―― ハリウッド映画では、続々と未確認飛行物体が地球を襲い、勇敢な地球人が戦う様が描かれていますが、現実の世界でも、宇宙への好奇心とともに語られ続けるUFOの存在。誰にも正解がわからないからこそ、これからもUFOに夢中になる人が増えていきそうですね。