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冬に比べて夏は湿度が高いので、私たちはなんとなく湿度のおかげで肌が潤っている、と思いがちです。そのため多くの人が「自分の肌が乾燥しているなんて!?」と思うことが多く、その勘違いこそが、肌トラブルを招く最初の原因になっているのです。でも、夏になぜ肌が乾燥するのでしょう。その原因は……、
■ 暑さ(気温上昇)による皮脂分泌が気になり、過度な洗顔をする
■ エアコンが効いている室内は、意外と乾燥していることを見逃しがち
■ 紫外線に長時間肌をさらすことで、肌が乾燥状態に陥ってしまう
■ 紫外線予防のため、強めの紫外線カットクリームを塗布している
最後にあげた「強めの紫外線カットクリームを塗布」は、防御性が強い半面、洗顔時になかなか落ちにくいことから、しっかり洗顔することで乾燥状態に陥っていることが多いのです。このように、夏は様々な要因によって肌が慢性的に乾燥状態になってしまうのです。
女性であれば、
■ 顔がベタベタ・テカテカするので、トイレでメイク直しを頻繁に行っている
■ 夏は脂取り紙が手放せない
■ 昼過ぎにメイクが崩れてしまって、人と話すのが億劫になってしまっている
また男性であれば、
■ 顔のベタベタが気になるので、オフィスのトイレで洗顔してから客先に行く
■ タオル地のハンカチで、ゴシゴシ顔をこすっている
このように皮脂分泌を気にするあまり、刺激の強い洗顔料で一日に何度も洗顔する人などが多いのですが、そうすると肌表面が乾燥してしまいます。すると脳は乾燥状態になった肌から「皮脂が足りない」と判断し、「皮脂補充!」と体に指令を与えることになるわけです。
こうした逆作用によって、肌はよりオイリー状態になってしまうのですが、こうなるともうどうにもなりません。もともとの皮脂量よりより多くの皮脂が肌を覆うことになり、かえってベタ・テカテカしてしまうのです……。
適度な皮脂量は肌を保護するうえで非常に大切なので、とり過ぎに気をつけたいことがわかったでしょうか。さらに、夏の肌トラブルの要因には、次のような場合も考えられるので、該当しないか、早速チェックしてみましょう。
■汗をかいてゴシゴシ汗や肌を拭くことが多い
乾燥状態の肌はただでさえ刺激を受けやすいのに、そこに汗をかいたからといってゴシゴシ肌を拭いて刺激を与えると、肌には小さなキズができてしまいます。そして、そのキズが原因になり、肌のかゆみが生じる悪循環に陥ってしまうことも……。さらに、かゆみはぶり返すことが多く、深刻な肌トラブルになることがあるので、悪循環に陥る前の早めのケアが大事なのです。
■メイク崩れを防ぐため、皮脂を過剰にとっている
「顔の皮脂はメイク崩れの最大要因!」と思い込むあまり、皮脂をとり過ぎると肌はかえって皮脂を出そうと頑張ってしまうことに……。そうした人は、「メイク崩れとは、時間の経過のなかで、化粧品の油成分と皮脂が混ざり合って起きる自然の摂理」と理解するようにしましょう。つまり、出勤時にカンペキであったメイクは時間とともに自然と崩れるもの。過剰に皮脂をとったからといって問題は解決しないのです。
先ほど、汗をかいた時に肌をゴシゴシ拭かない……と言いましたが、夏は皮脂分泌とともに汗もかきますので、その際は肌を押さえるように丁寧に拭き取りましょう。
逆に、汗を拭き取らず放置していると、汗はアルカリ性に傾き、本来肌に備わっている弱酸性の皮脂膜の殺菌力が弱まってしまうことに。加えて、暑さによって分泌される皮脂により、アクネ菌やブドウ球菌が増えるばかりか、殺菌力の弱まってしまった肌は増殖しやすい環境ともなりえますので、ひどい場合は炎症を引き起こすことになってしまいます。
夏ニキビが気になる人の対処法
■ 過剰な洗顔を防ぎ、顔の皮脂膜を守る
■ こまめに丁寧に汗を拭く(水でぬらしたハンカチで、おさえるようにする)
■ 洗顔後は、時間を置かずにしっかり保湿する
夏ニキビにかかわらず、ニキビに関しては年間を通して洗い過ぎを防ぎ、保湿を心がけることが大事なのです。
あわせて、夏のお肌を守るための3つのポイントを最後にご紹介しましょう。
夏のスキンケア方法
1・洗顔のしすぎに気をつける
2・汗をこまめに優しく拭く
3・保湿をしっかりする
3の保湿にはコツがあります。いつも使っているシートパックを夏は冷蔵庫に入れておきましょう。洗顔後に冷えたパックを使用すると毛穴の収れん効果を促すので、化粧水やアイクリームをつけたら、ヒエヒエのシートパックを顔にのせて毛穴を引き締めましょう。これを日々繰り返すことで毛穴が引き締まりやすくなります。
── 間違った肌対処法に気づいたら早速今夜から改善し、健やかな肌コンディションで夏を迎えてくださいね。