紫陽花が日ごとに色づき、梅雨の気配が感じられる季節となりました。5月には、すでに真夏並みの量となる紫外線。実は、晴れの日だけではなく曇りの日や雨の日も、紫外線は降り注いでいるのをご存知でしょうか。実際に5月と6月では、ほぼ同じ量を浴びているようなのです(気象庁「紫外線の観測成果」より)。

今すぐ始めたい紫外線対策。今回は、医薬品としても注目されている「はちみつ」を使った、手軽にできて心地よいケア方法をご紹介します。


5月はもちろん、梅雨の時期も紫外線ケアを!

6月を目前に控えた今、気になる今後の紫外線量。うす曇りの場合は快晴時の約80~90%、曇りの場合は約60%、雨の場合は約30%の量になるそう。しかし、安心してはいられません。雲の間から太陽が出ている場合には、雲からの散乱光が加わって、快晴時よりも多い紫外線が観測されることがあるのです(気象庁「紫外線の性質について」より)。梅雨の晴れ間は、特に注意が必要なのですね。


香りと心地よい質感を楽しむ、はちみつ化粧水と入浴剤

粘膜の修復や火傷の薬として、現代医学でも再発見されている「はちみつ」。

まずは紫外線対策に、手軽にできるはちみつ化粧水と入浴剤をつくってみましょう!

◎はちみ化粧水のつくり方

100mlの水に小さじ2分の1杯の天然はちみつと、耳かき1杯程のビタミンC(アスコルビン酸)原末を加えて溶かせば完成。

容器に入れて冷蔵庫で冷やしておくと、紫外線に当たってほてった肌に心地よく浸みわたります。はちみつの量は、自分の肌に合わせて使い心地のよい量に調整してOK。新鮮なうちにたっぷりと全身に使うのがおすすめです。つくった化粧水は、冷蔵庫で保管して1カ月以内に使い切りましょう。

◎はちみつ入浴剤のつくり方

はちみつ大さじ2〜3杯に、ラベンダーの精油4〜5滴をよく混ぜ合わせて湯船に入れましょう。香りが好みの精油を使うのもありですが、紫外線ケアには火傷やキズによいとされるラベンダーがおすすめ。

はちみつの化粧水にそのまま全身つかるような、贅沢な気分を味わえます。


クレオパトラも愛した、はちみつ美容法

古代インドやエジプト、ローマでも、はちみつは薬として重用され、数多くの処方が残されています。香料や化粧品の基材として使われることも多いはちみつは、クレオパトラが愛したことでも知られています。はちみつ風呂にも入っていたそうですよ。

また、はちみつ化粧水は18世紀のイギリスでも人気だったそうで、イングランド王ジェームズ2世(1633年〜1701年)の薬剤師だった人物が、本にその処方を記しています。

古代より愛されて受け継がれてきた、はちみつの化粧水と入浴剤。今日からさっそく、はちみつで紫外線ケアを始めてみてはいかがでしょうか。

参考文献

前田京子『ひとさじのはちみつ』マガジンハウス 2015

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 「はちみつ」で紫外線対策!化粧水と入浴剤でダブルケア