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グレープフルーツは、名前に“グレープ”が入っているので、ブドウの仲間なのでしょうか?
答えは、NOです。
事典で調べてみると、グレープフルーツはれっきとした柑橘類、ミカンの仲間であることがわかります。
では、なぜ“グレープ”がつくのかといえば、1本の枝に対してブドウの房のように実をつけるからなのだそう。また、一説によると、果実の香りがブドウに似ているからとも言われています。
国内で販売されているグレープフルーツのほとんどが輸入品であり、フロリダやカリフォルニアなどのアメリカ産と南アフリカ産が中心です。11月〜翌年の5月まではフロリダ産が、6〜10月にかけては南アフリカ産が多く出まわり、一年中手に取ることができます。特に今の時季はフロリダ産の旬ものが店頭に並ぶ絶好の機会です。
種類は大きく分けて2つ。果肉の色によって、マーシュ種とルビー種に分けられます。
【マーシュ種】
果皮が黄色く、果肉は淡黄色。「ホワイト」と呼ばれ、最も一般的な品種。果汁が多く、甘酸っぱく、適度な苦味も感じられる。
【ルビー種】
果皮は赤みがかった黄色、果肉も赤みがかっており「ピンクグレープフルーツ」とも呼ばれる。ホワイトに比べて酸味が少なく、甘味がやや強い。
それでは、グレープフルーツに含まれる代表的な栄養素をご紹介します。
●ビタミンC
1個食べれば1日に必要なビタミンCを摂取できる。
ビタミンCは免疫力を高め、美肌効果や風邪予防に効果に期待が持てる。
●クエン酸
酸味の主成分。エネルギーを生み出し、疲労回復に効果的といわれる。
●ポリフェノール(ナリンギン)
苦味成分。高い抗酸化作用があり、免疫力を高める。血液中に含まれる脂肪酸を分解する。
●ペクチン
食物繊維。整腸作用があり、血液中のコレステロール値を減少させる効果も高い。
●カリウム
体内の過剰なナトリウムを排出し、血圧を正常に維持する効果に優れる。
●イノシトール
肝臓に余分な脂肪が蓄積しないようにコントロールする効果が高い。
── 以上のようにグレープフルーツには栄養がたっぷり含まれています。また、果実の90%が水分で、1個あたり70〜120キロカロリーと低カロリーなうえ食物繊維を多く含みます。さらに、果皮に含まれる香り成分「ヌートカトン」が交感神経を刺激し、脂肪燃焼を促進させる効果も期待でき、ダイエットの強い味方とされています。
GWの疲れがたまっていると感じているおつかれモードの方は、今夜の食後にぜひグレープフルーツを!