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「足がつる」は医学的な名称では「有痛性筋痙攣」と呼ばれ、骨格筋の痙攣によって起こる痛みです。
いちがいに「足」と言っても、ふくらはぎ、足の指、土ふまず、太ももと広い範囲で「つる」は起こり、よく耳にする「腓返り(こむらがえり)」は、ふくらはぎがつった状態のことを言います。
足がつる原因として挙げられるのは「筋肉疲労」「運動不足」「加齢」、そして「脱水症状」です。
「筋肉疲労」
長時間立ちっぱなしなど筋肉にストレスがかかって起こる場合の原因といえます。バレエや水泳をしている方がよくつるのも、このケースでしょう。夜寝ている間に「足がつる」ことが多いようです。
「運動不足」
日常的に必要以上の筋肉を使っていない人に起こる場合の原因です。運動不足によって筋力が衰え、血流が低下すると足がつるのです。妊婦さんに「腓返り」を経験する方が多いのも、運動不足が主な原因でしょう。
「加齢」
筋力の衰えや血流の低下を招く一要因であり、「足がつる」原因です。
「脱水症状」
「筋肉疲労」「運動不足」「加齢」といった原因もありますが、何より「足がつる」原因となるのは「脱水症状」なのだそう。「脱水症状」とは体内に水分とナトリウム・カリウム・カルシウムなどの電解質が不足している状態のことで、足がつる以外にもめまいや頭痛、嘔吐、重度になると意識障害を起こすこともあります。
脱水症状は汗をかく夏に起きやすいイメージがありますが、水分摂取を忘れがちな冬も注意しなければならないのです。
急に足がつってしまったら、痛みのあまり声も出ずもちろん足を動かすこともできず、まんじりと痛みが治まるのを待つ……という方が多いのではないでしょうか?
痛みを早く解消するために、マッサージをする、ストレッチをするという対処法はそれなりに有効と思われますが、それでは多くの場合、根本的な解決にはならないのです。
「足がつる」原因の多くは「脱水症状」なので、速やかに水分補給をして電解質のバランスを保つことが必要です。水分補給と言っても、ただ水を飲めばよいというわけではなく、不足している電解質を一緒に摂ることが重要です。市販のイオン飲料や経口補水液は、カラダに必要な電解質が含まれていて便利ですが、自分で作ることもできるんですよ。
作り方は簡単!
1リットルの水に食塩を小さじ1/2、砂糖を大さじ4杯加えてよくかき混ぜるだけです。これを、いざ足がつった時はもちろん、就寝前や起床直後、入浴前後、運動前後、飲酒後などにこまめに摂るのです。美味しいとは言いづらい飲み物ですが、「足がつる」方には効果的な治療法であり、予防法です。
私たちは汗や尿だけでなく、皮膚の表面や呼吸などからも常に水分を排出しています。生きているだけで1日に2リットルの水分が体内から出ていくと言われているんです。
「喉が渇いた」と感じる前に、適宜水分を摂る習慣をつけ、「足がつる」ことがないように心がけたいですね。