- 週間ランキング
家族に内緒のサプライズプレゼントとしてもらう人も中にはいます。本人を含めた家族が飼育するのであれば問題ありませんが、友人や職場の同僚などに内緒でプレゼントすることはまずありえません。
もし連絡してきた本人以外の人が欲しがっていると言う場合は、欲しがっている人と直接話がしたい旨を述べ、第三者に猫を譲ることをしないようにしましょう。
・早く猫をもらおうとする人
あまりにも早く猫をもらいたがる人は怪しいので注意が必要です。猫を譲る前に、面接をして渡しても大丈夫かどうかをしっかり判断しましょう。
Africa Studio/shutterstock.com
では実際に猫を譲渡することになった場合、どんな点に気を付けることができるでしょうか?
猫を譲渡する前に、すでに猫を飼育しているかどうかを確認することは大切です。すでに多頭飼育をしているならアニマルホーダーの可能性があります。もちろん多頭飼育でも愛情をもって飼育している方もいるので、すべてが里親詐欺疑惑があるというわけではありません。
そこできちんと去勢避妊手術をしているか、ワクチン接種をしているかなどについて質問してみましょう。もしその答えに疑いがあるなら、かかりつけの動物病院などを聞いてみることができるかもしれません。
里親詐欺たちの中には、ペット飼育不可のマンションやアパートに住んでいたり、猫を飼育できるような環境ではない場所に住んでいたりする人もいます。
ですから猫を欲しいという人が見つかったら、どんな場所で飼育するのかを確認する意味も込めて、譲渡する自宅まで届けることができるでしょう。猫が欲しくてたまらない正常な人であれば、自宅まで届けるという申し出を断るはずがありません。
猫は生き物ですので病気をする可能性もあります。ですから猫を飼育する条件には、必要な医療を受けさせることができる経済力も求められています。
たとえ里親詐欺ではなくても、里親詐欺防止のためにも、譲渡する場合は里親契約の文章を作成して交換することは大切です。
里親契約に虐待している事実や販売した事実、知らない人に引き渡したりする事実が発覚した場合は、告訴できる権利がある旨を記載することができるかもしれません。
Rawpixel.com/shutterstock.com
犬や猫を里親として育てますと言って引き取りながら、譲渡した動物がすぐにいなくなる里親詐欺は近年増加しています。その多くは同時期に複数の里親希望をだし、一気に複数の動物を引き受けているパターンが多いようです。
そして動物がいなくなったことを問い詰めると、逃げた、病気で死んだ、保健所に連れていったなど明確な手掛かりが見つからないケースが多いと言われています。実際にあった里親詐欺事件をご紹介しましょう。
高層階のワンルームマンションに住むひとりの若い女性は2ヶ月半の間に、9人のボランティア団体から17匹の猫を異なる機会に譲渡していました。その多くは行方が分かっておらず、里親詐欺として法廷にかけられました。
法廷では全部で30~40匹の猫を譲り受けたと証言していることから、多くの猫が里親詐欺の被害にあったと考えられます。