はじめに
熊本県の中央部を流れる一級河川、「緑川」。
この「緑川」には少し珍しい見どころがあります。ぜひ一度は訪れたい、緑川の概要とともにご紹介していきます。
緑川の自然現象、秋と冬
緑川は、宮崎県境の向坂山と小川岳を源流としていて、上流域には「緑川ダム」があります。そのまま熊本平野を通り、宇土半島から有明海に注いでいます。
緑川は、河川の中では珍しく降水量が多い場所として知られていて、源流部の地形が険しいことから伐採があまり行われず、広葉樹林が今もなお残っています。
そのおかげで秋には見事な紅葉が色づき、冬には樹氷も見ることができるスポットとなっています。
緑川の「深くえぐられた谷」
緑川の中でも見るべきスポットといえば、「深くえぐられた谷」と呼ばれている、水源から美里町にかけての深い谷です。谷が深いがゆえに、滝も多く見られます。
特に山都町は「矢部四十八滝」と呼ばれているほど、滝が多い場所です。
滝が多いので、かかる橋が少ないことでも知られています。緑川には内大臣橋と鮎の瀬大橋という2つの橋しかなく、川を渡るには大きな迂回が必要な時もあるのです。
上流部の「緑川ダム」は必見!
緑川を訪れる際にぜひ見学してもらいたいのが、「緑川ダム」です。このダムは緑川上流部にあり、重力式コンクリートのダムとロックフィル式のダムの2つからなっています。
緑川ダム管理所では、見学に来てくれた人に対して見学会を行っています。ダムの仕組みや施設の秘密について、詳しく知ることができるのです。ダムの概要説明から、ダム堤体の上からの見学、そして堤体内の見学も可能。普段見ることがないダムの裏側をたっぷりと体験できますよ。
見学は予約制で、平日の9時から17時の間で受け付けています。
◆緑川ダム管理所
住所:熊本県下益城郡美里町大字畝野3456
電話番号:0964-48-0216
緑川ダム管理所
緑川の自然を見に行こう!アクセス方法
最後に、緑川へのアクセス方法をご紹介します。
まず車で向かう場合は、九州自動車の御船ICで降ります。インターを降りてからは15分程度で川沿いに到着するでしょう。
電車で行く場合は、JR熊本駅が最寄りです。駅からは緑川ダム行きのバスが出ているのでそれに乗車し、約1時間で到着になります。緑川自体には最寄り駅がないので、ダムを経由してくださいね。
熊本県観光サイト
おわりに
いかがでしたか?
珍しい谷群を見られたり、ダムの壮大さに驚いたり、緑川には自然が生み出す魅力がたくさんあります。
ぜひ一度訪れてみてくださいね。