はじめに
北海道川上郡弟子屈町にある「摩周湖」は、日本で1番目、世界では2番目の透明度を誇る湖です。
世界各国からその美しい摩周湖をひと目見ようと、多くの観光客が訪れるんですよ。
今回は、魅力あふれる摩周湖の見どころをご紹介します♪
北海道遺産！摩周湖の特徴
「摩周湖」は、北海道上川郡弟子屈郡の阿寒国立公園内にある湖です。
なんと、ロシアのバイカル湖に次いで、世界で2番目の透明度を誇る湖といわれているんです！
2001年には北海道遺産にも登録されました。
霧の摩周湖という歌が1966年に発売され、“神秘の湖”として人気が高まりました。
摩周湖は、年間で100日以上も霧に包まれるといわれています。
特に6月から8月にかけては、発生率が高くなるので、より幻想的な風景が見られますよ。
◆摩周湖
住所：北海道川上郡弟子屈町摩周湖
電話番号：015-482-2200(摩周湖観光協会)
北海道遺産！摩周湖ができた経緯
摩周湖は、日本で6番目に大きなカルデラ湖です。
約3万年前から始まった火山活動によって山頂が失われる以前は、富士山に似た成層火山だったと考えられています。
摩周湖のカルデラは、約7千年前に起こった大噴火によって形成されたんです。
日本国内では、最も新しい巨大カルデラ噴火です。
その後、約4千年前からカルデラ東部で噴火が起き、カムイヌプリ火山が形成。同時期に湖底に溶岩ドームの形成とともにカムイシュ島ができ、今日の地形になったといわれているんですよ。
北海道遺産！摩周湖に伝わる伝説
摩周湖には、アイヌ民族の伝説が残されています。
アイヌの集落であるコタンにとても強い首長がいました。
その首長には、年老いた優しい母がいたといいます。
幾度となく繰り返された戦いの中、息子の首長が亡くなってしまい、首長の母は孫を抱いて山の中を逃げまわりました。
しかし逃げまわっているうちに、孫を見失ってしまうのです。
孫を探し続けたものの見つからず、老婆は疲れ果て、カムイヌプリ(摩周岳の神)にこの場で休んでもいいか懇願したそうです。
そして老婆は休んでいるうちに、悲しみと疲労で動けなくなり、やがて摩周湖のカムイシュ島になってしまったといいます。老婆の姿が霧になり、湖に立ち込める……と伝えられているんですよ。
北海道遺産！摩周湖の絶景スポット
摩周湖には展望台がたくさんあります。
車で行くことができる「阿寒湖畔展望台」は、阿寒湖温泉街からも近く、冬場はスキー場となりますよ。
ここからは、阿寒湖と雄阿寒岳の姿を一望することができるんです。
雌阿寒岳と雄阿寒岳の2つの山が並んで見える「双岳台展望台」は、阿寒湖畔と弟子屈を結ぶ阿寒横断道路の途中にあります。
2つの山の紅葉も美しく見られるスポットなので、四季折々の景色を楽しんでください♪
北海道遺産！摩周湖を訪れるおすすめの季節
北海道を代表する美しい湖として、名高い摩周湖。
その摩周湖が最も美しく見えるといわれる季節が、半結氷する1月下旬から2月下旬にかけての時期。
結氷が進む湖面は、息を飲むほどの景色を生み出します。
摩周湖ブルーの湖面と白い結氷のコントラストは、まさに絶景！
訪れるたびに表情を変える結氷……ぜひ、その瞬間にしか見られない湖面のアートを楽しんでみてください♡
北海道遺産！摩周湖と一緒に楽しみたい観光スポット
摩周湖を訪れたら、地下水が湧き出ている「神の子池」を訪れてみてはいかがでしょうか？
伏流水が1日に12000トンも湧き出しており、澄んだ水は池底まで、はっきりと見ることができるんです！
神の湖の意味である“カムイトー”として、アイヌの人々からも崇められてきた摩周湖。
青く輝く水中には、倒れた木が沈んでおり、その間をオショロコマという魚が生き生きと泳いでいます。
その様はとても幻想的な美しさですよ♪
◆神の子池
住所：北海道網走管内斜里郡清里町
電話番号：0152-25-4111(きよさと観光協会)
北海道遺産！摩周湖へのアクセス
摩周湖までのアクセス方法をご紹介します。
◆電車
・釧路駅→摩周駅ータクシーに乗車→摩周湖(移動時間およそ100分)
・網走駅→摩周駅ータクシーに乗車→摩周湖(移動時間およそ2時間10分)
・知床斜里駅→摩周駅ータクシーに乗車→摩周湖(移動時間およそ100分)
◆車
・釧路空港からおよそ100分で到着
・満別空港からおよそ80分で到着
おわりに
日本一の透明度を誇る湖、北海道の摩周湖。
神秘的に色が変わる湖面は“摩周ブルー”と呼ばれ、誰もが感動する美しさなんです♡
世界に誇る美しい湖を訪れてみませんか？
