はじめに
キッズの遊び場を備えたファミリー仕様のホテルが増加中の台湾。最南端に位置する人気リゾート・墾丁に、2021年1月にオープンした「墾丁淇樂休閒文旅 Kenting Kids Le Inn」は、滑り台やブランコなどの遊具はもちろん、キャンプ場や小動物との触れ合いコーナーを備えたキッズ・ファーストな設備が話題です。「親御さんの心からの安心、子どもたちが心ゆくまで遊べる環境」をうたう民宿、遊び盛りのキッズを持つパパ&ママは必見です。親族の団欒のために建てられた家を、憩いを提供する民宿に再生。
国立海洋生物博物館と恆春空港の間にあり、墾丁の観光スポットへのアクセスが良いうえ、賑わしさもない場所に建つ「墾丁淇樂休閒文旅」。この民宿を営むのは、沈夫妻です。この地は、もともとは祖父が玉荷包と名付けられた種を育てていたライチ畑でしたが、2001年、家族や親戚が帰省したときに集い、休息を取れるようにと大きな家を建てました。祖父は天国に旅立ってしまいましたが、彼をしのび、家族の団欒を大切にする人情を多くの人と共有したいという思いから、築20年を迎えたタイミングで修繕し、民宿として活用することになりました。民宿名は、山も水もある恵まれた環境にちなんでいて、ロゴには、2人の子どもをモチーフにしたイラストを使い、親子旅館の旗印に。遠方の騒がしい都市からやってくるゲストたちに大自然と南台湾の人情味を感じてもらうこと、そして親子間の心の交流を深めてもらうことを重視した民宿をオープンさせました。室内はシンプルで快適。バスアメニティは自然派アイテムを厳選。
ロビーと2階には休憩所、レストラン。客室は、4人部屋のほか、5人または8人用のスイートルームを用意。さらにはログハウス体験も提供していて、シンプルで清潔、広々とした空間で、故郷で過ごす休暇のような滞在が可能です。客室はきらびやかさやSNS映えするような雰囲気はないものの、ゲストの快適な滞在のため、バスアメニティはこだわりのセレクトに。ソープ類は世界各国の優れた自然派手作り石鹸を取り扱うSoapifyのアイテム。4人部屋には、爽やかなオリーブオイルのバスセットを用意。ログハウスには、墾丁の日差しで火照った肌を優しくいたわるイタリアのPRIJIAブランドのアイテムが準備されています。
朝食は、元料理人のオーナーが腕によりをかけて作ります。
滞在のお楽しみのひとつといえる朝食は、元料理人の沈オーナーが腕を振るいます。選び抜かれた旬のご当地食材を使い、長期滞在のゲストも毎朝の食事を心待ちにしてもらえるよう、毎回味付けを変えたメニューを無料で提供しています。テントを持ち込めば、星振る空の下でのキャンプが可能。
キャンプ好きなら、敷地内のキャンプ用地と洗い場を使うことができるのも「墾丁淇樂休閒文旅」の魅力のひとつ。テントはゲストが持参する必要がありますが、後山の夕陽や満点の星空など、大自然をダイレクトに感じられる滞在は、得がたい体験であり、忘れがたい経験となることでしょう。ここなら親も子も安心。存分に駆け回れる環境が自慢です。
広々とした敷地ながら、駐車場に多くのスペースを割いていないのは、より多くの土地を庭園に充てているから。緑の木々に囲まれた庭園では、自由に走り回って遊ぶことができ、都会に住む子どもたちは大喜びすること請け合いです。キッズは大興奮! 公園並みの遊具や愛らしい動物たちがお待ちかね。
キッズのための設備の紹介は、ここからが本番です。屋外には、子どもたちが心ゆくまで遊べるようにと、滑り台やブランコなどの遊具、水遊び場を設置。さらに、動物エリアを設けていて、モルモット、ミニウサギ、ヤギ、鴨などの小型動物を飼育。直接触れたり、エサやりをするなど、動物たちを身近に感じる貴重な体験が可能です。敷地内の生態はとても豊かで、季節によっては蛍が舞う様子を鑑賞できたり、青いカワセミや鷲などの珍しい鳥たちと遭遇することも。
魚釣りや果物の収穫体験など、立地を活かしたレジャーもいろいろ。
大人たちもボーっとしている暇はありません。親子で釣りを楽しんだり、果物狩りや芋掘りといった農園体験を楽しんだり…挑戦してみたいことがあれもこれも。また、BBQスペース、カラオケ機器、マージャン卓といった大人向けの設備も充実しています。おわりに
民宿の周辺には、国立海洋生物博物館があるほか、車で10分ほど行けば人気の恆春エリアに到着。オーナーのおすすめは、素朴な雰囲気が魅力の後灣漁村、龜山歩道から眺める夕陽、四重溪温泉など。ファミリー層は言うまでもなく、趣味の仲間で訪れても楽しめるスポットが盛り沢山です。墾丁に里帰りした気分になれる民宿、要チェックです。◆墾丁淇樂休閒文旅Kenting Kids Le Inn
住所:屏東縣恆春鎮茄湖里茄苳路31-1號
電話:+886-981-276-262、+886-973-319-259