はじめに
水墨画を思わせる湖のほとりで静かに過ごす大人のリゾート。そんなイメージで発展してきた日月潭ですが、近年は、湖を取り巻く自然や地元文化のポテンシャルの高さに注目が集まり、さまざまなアクティビティを楽しむ場所へと変化してきています。ホテルチェーンの力麗觀光が手がける3つのホテルは、工夫を凝らしたアクティビティが充実。アウトドア派にオススメです。
日月潭のホテル選びは、ロケーションが超重要!
台湾の中央部に位置する湖・日月潭。北側が太陽、南側が月に見えることからこの名がついた、台湾最大の湖です。今回紹介するのは、南側の伊達邵(イータシャオ)埠頭近くの湖畔に建つ、3つの個性的なホテルです。
国内外の要人も滞在!ヒノキが香るロッジ風リゾートホテル。
1つ目が、アルプス山頂のロッジを彷彿とさせる「力麗儷山林會館(サン ムーン レイク レアレア ホテル)」。総ヒノキづくりで、抜け感あるロビーに足を踏み入れると、ふんわり漂うヒノキの香りに包まれ、自然と共に過ごす休暇の始まりを感じるはず。アメリカの「スターサービス」で五つ星以上と評価する「スーパースター・ホテル」の評価を得ているほか、外交部(外務省に相当)指定の迎賓館でもあり、ロビー飾られた各国の名士の記念写真がその栄誉を物語っています。
客室まで続くウッディーな内装。バルコニーで釣りができる部屋も。
レイクビューが大半を占める全45の客室のなかで、最も特別なのが一階の「豪華湖景四人房」。窓は湖に面していて、なんとバルコニーから釣りが楽しめるというから驚きです。ここで釣れるのは、淡水魚のケンヒー。釣り具はホテルで借りることができ、釣った魚の調理もOK、至れり尽せりのサービスです。このエキサイティングな体験ができるのは8室だけ。ご予約はお早めに。
絶景レストランで、地元食材を使った創作中華に舌鼓。
もちろんレストランもレイクビュー。豪華な朝食ビュッフェのほか、シェフの職人技が光る中華料理を提供しています。オススメは、ご当地食材を使ったコース「經濟實惠的風味餐(680元+10%)」。埔里の名産であるマコモダケ、ヘチマ、しいたけなど、新鮮な素材ならではの甘みを感じる有機野菜をたっぷりいただけます。
室内プール、サウナ、フィットネスジム、ビリヤード室などの室内施設の充実にくわえ、自転車の無料レンタルも可能。ハイレベルなサービスを満喫しつつ、日月潭の自然を軽やかに楽しみたい人は、ぜひ「儷山林會館」へ。
◆力麗儷山林會館-日月潭館
住所:南投縣魚池鄉日月村水秀街31號
電話:+886-49-285-0000
“月潭館”は、バリ島を思わせるリゾート感が漂うホテル。
2つ目は「力麗哲園飯店-月潭館(レアレア ガーデン ホテル サン レイク)」。ホテルの前の遊歩道「伊達邵親水歩道」を散歩しながら、ロープーウェイ駅「日月潭纜車停車場」を目指すのに適した立地がポイントです。
爽やかな色使いのアジアンテイストが心地よい館内。
白にレンガ色のラインを効かせた外観は、伊達邵の少数民族のモチーフにインスピレーションを得たもの。内装は、バリ島を意識したテイストでリゾート感満点です。3タイプある客室は、いずれもフローリング仕様。シンプルシックなインテリアで快適な滞在が期待できます。レイクビューにこだわるなら、ファミリールームの選択を。
◆力麗哲園飯店-月潭館(レアレア ガーデン ホテル ムーン レイク)
住所:南投縣魚池鄉日月村水秀街71號
電話: +886-49-285-0033
“日潭館”は、自然光があふれるスタイリッシュなホテル。
3つ目は、「力麗哲園飯店-日潭館(レアレア ガーデン ホテル サン レイク)」。伊達邵地区の繁華街に最も近く、埠頭までは徒歩3分の立地です。
窓の外に広がる美しき山水風景。展望台で鑑賞するのも。
客室は、水社大山を望むマウンテンビューを含む全40室。こちらも全室フローリングで静寂を感じるインテリアが特徴です。オススメは25室あるレイクビューの「湖景客房」。バルコニーから刻々と表情を変える日月潭が一望でき、夜には埠頭の灯りがゆらめく幻想的な景色に出合えます。
希望のお部屋が満室でも心配無用。すべてのゲストは、絶景を望める屋上展望台の利用が可能。朝8時から夜10時まで、幽玄なる日月潭の眺めを楽しめます。また、朝食は「力麗儷山林會館」での豪華ビュッフェの利用が可能です。
◆力麗哲園飯店-日潭館(レアレア ガーデン ホテル サン レイク)
住所:南投縣魚池鄉日月村水秀街7號
電話:+886-49-285-0022
充実の館内施設&屋外アクティビティは、3館共通。
これら3つのホテルは「儷山林會館」を中心とした構成で、レンタサイクルやプールなどの施設は、2つの「哲園飯店」も共用可能。アクティビティも3館で共通で参加できます。
自家用船でのクルーズは、地元色豊かなアフタヌーンティーつき。
そのひとつが遊覧船での日月潭クルーズ。力麗觀光チェーンは、日月潭で唯一、自家用船を所有するホテルで、ゲストは“哲園六號”に乗船し、無料の日月潭遊覧に出掛けられます。伊達邵埠頭から出航したあと、玄光寺に停泊。有名な茶葉蛋(煮卵)を試食した後、水社埠頭に向かうという約1時間のコースで、乗船中はアフタヌーンティーのサービスも。粟のポンはぜ、おもち、マーガオ胡椒のパン、日月潭紅茶、粟酒、紅茶アイスなど、ローカル食材を使った特別感あるティータイムを楽しめます。
ホテル専用のボートハウスで釣り体験&BBQ!
また、湖での釣り体験も見逃せないアクティビティ。「儷山林會館」の近くにホテル専用のボートハウスが停泊していて、参加者はこれに乗って釣り場へと向かいます。たとえ釣果がなくてもご安心を。ホテルがカット野菜と魚を用意してくれているので、釣れた人もそうでない人も……等しくバーベキューを味わいながら、和やかなひとときが過ごせます。
おわりに
湖の最前列という抜群のロケーションはもちろん、昔ながらの商店街や美食スポットがある伊達邵地区の繁華街に近く、テーマパークの九族文化村へ向かうロープーウェイ駅も徒歩圏内。そして、湖畔の遊歩道やサイクリングロードがホテルのすぐ前で、思い立ったらすぐに出発可能。さらには、ホテルが提供する日月潭クルーズや釣り体験&BBQなどのアクティビティも魅力的……。力麗觀光チェーンのホテルに滞在すれば、あれもこれもと選び放題、欲張り放題の日月潭ステイが叶います。あなたなら、3つのホテルのどれを選ぶ?