はじめに
山口県美祢市にある景清洞(かげきよどう)は、秋吉台国定公園の中にあり、天然記念物にも指定されている鍾乳洞です。
真っ暗な洞窟内に神秘の化石がいっぱいの「景清洞」の魅力と見どころをご紹介します。
山口県の鍾乳洞「景清洞」の魅力①景清洞とは
山口県美祢市美東町にある景清洞(かげきよどう)は、別名・景清穴と呼ばれる鍾乳洞です。
かつては景清洞と書いて「かげきよあな」と読ませたようで、天然記念物としての名称も「景清穴」となっています。
秋吉台国定公園の最も北東の端にあり、国の特別天然記念物の秋芳洞をはじめとした200もの鍾乳洞群の一つなんです。
大正洞や中尾洞と共に天然記念物に指定されています。
山口県の鍾乳洞「景清洞」の魅力②景清洞の名前の由来
「景清洞」の名前の由来は諸説あります。
最も有力なのが、壇ノ浦の戦いで源氏に敗れた平家の武将・平景清が、この洞窟に隠れたことにあるんだとか。
また他の説では、同じく平家の武将であった大庭景宗らが、この洞窟に逃れ潜んでいたことに関係があるようです。
景宗が留守にしている間に追手の兵士が現れ、迎え討ったのが景宗の息子・景清だったといいます。
山口県の鍾乳洞「景清洞」の魅力③景清洞の構造
全長1745メートルある「景清洞」。
一般に開放された、整備されている観光洞の部分が約800メートルなんです。
その先の約400メートルは、 探検に必要な装備をしていれば入ることができる、真っ暗な探検コースとなっています！
探険コースに入る際は、入口で長靴やライト付きヘルメットを借りれば可能です。
探検コースの通路が川のようになっているので、長靴の中まで濡れることがありますよ。
山口県の鍾乳洞「景清洞」の魅力④見どころポイント《その1》
「景清洞」の洞窟には、芸術的な鍾乳石がたくさんあるんです♪
景清が戦いで負傷した目を洗って治したという伝説がある『生目八幡』や『景清の緞帳』(どんちょう)、『景清明神』『兜かけ』など、景清にちなんだものとして名付けられた、美しい鍾乳石をたくさん見ることができますよ。
山口県の鍾乳洞「景清洞」の魅力⑤見どころポイント《その2》
「景清洞」の壁や天井にはポケットと呼ばれる半球状の窪みや、ノッチと呼ばれる水平な溝、スカラップと呼ばれる貝殻状に窪んだえぐり跡などが多数見られ、天然の彫刻が楽しめます！
また、フズリナやサンゴ、海藻など、ここがかつては海であった頃の化石も、たくさん発見できますよ♪
山口県の鍾乳洞「景清洞」の魅力⑥景清洞へのアクセス
＜公共交通機関で行く場合＞
JR新山口駅から秋芳洞行のバスに乗ると、約43分で終点の秋芳洞に到着します。
秋芳洞で東萩行のバスに乗り換え、約35分で景清洞バス停に到着。そこから徒歩5分です。
JR東萩駅からは、バスで約50分で景清洞バス停に到着します。
＜車で行く場合＞
中国自動車道の美祢インターチェンジから国道435号線を通り、秋吉台方面へ約7キロ行った後、秋吉台を縦走するカルストロードを景清洞方面へ14キロほど進むと到着します。所要時間は約40分程度です。
◆景清洞
住所：山口県美祢市美東町赤3108
営業時間：8:30～17:15(受付は16:30まで、探検コースは15:30まで)
定休日：年中無休
料金：大人(中学生以上)1000円、 小人(小学生)560円 ※探検コースは一律プラス300円
駐車場：乗用車60台(無料)
景清洞 | 秋吉台・秋芳洞観光サイト
山口県の鍾乳洞「景清洞」の魅力⑦景清洞周辺の観光スポット
景清洞がある秋吉台は国定公園となっていて、見どころがたくさんあります♪
景清洞と同様に、大小200もの鍾乳洞があり、特別天然記念物の秋芳洞や天然記念物の大正洞とともに鍾乳洞めぐりを楽しむのもおすすめです。
また、秋吉台の草原には四季折々の植物が育ち、季節によってその情景が変わります。いつ訪れても自然の美しさを満喫できますよ。
おわりに
大分県の鍾乳洞「景清洞」のある秋吉台国定公園は見どころがたくさんあって、1日かけても散策し足りないほど。
ぜひ、神秘の洞窟とその歴史や自然を満喫してくださいね！
