はじめに
江戸時代の美しい町並みが今も残る倉敷の美観地区に、一日一組限定の宿「暮らしの宿 てまり」がオープンしました。手しごとの器、テーブル、花器、そして五右衛門風呂など、「モノ」に触れてその良さを知ることをコンセプトとした、丁寧な滞在が叶う宿です。
「暮らしの宿 てまり」は、「もの」を主役としたちいさな宿です。古くから日本、特に岡山・倉敷に息づいてきた伝統、素材、技法が、現代的なかたち・デザインで表現された品々を揃え、ゲストに実際に使ってもらうことでその良さを感じてもらおうとしています。
▲うつわ(十河隆史)
宿泊は2〜5名まで、食事は提供せず、近隣の飲食店を紹介してもらえます。
今では珍しくなった五右衛門風呂でお風呂に入れるという、贅沢な時間を過ごせるのも魅力。歴史感じる倉敷での滞在が、より思い出深いものとなるでしょう。
テレビのない部屋で、伝統と新しいスタイルが融合した品々に触れる滞在は、日々の暮らしも丁寧にしてみよう、という発見をもたらしてくれるかもしれません。
もともと倉敷は、1948年に日本で二番目の民藝館が建てられたこともあり、古くから民藝運動が盛んな町です。そうした気質が今も脈々と受け継がれている美観地区の中心で、町並みを眺めながら過ごす時間は、日常とは切り離された体験を叶えてくれるはずです。
丁寧な暮らしに触れる滞在で、旅をもっと楽しいものとしてみてはいかがでしょうか。
◆暮らしの宿 てまり
所在地:岡山県倉敷市本町2-15 美観堂2F
電話番号:086-486-2225