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ラスベガスのカジノホテル、体温測定カメラ設置や救命士チームの常駐などで、ウィズコロナ対策進む


米国ネバダ州ラスベガスのカジノホテル「ザ・ベネチアン(The Venetian)」はこのほど、新型コロナウイルス対応策をまとめたルールを発表した。5月末以降の営業再開に向けたもので、24時間体制の救急救命士チームの常駐、社会的距離や消毒の徹底などで宿泊客や従業員の安全を守りながら、再オープンを目指す。


ザ・ベネチアンを運営するラスベガス・サンズ(Las Vegas Sands Corp.)が発表した指針書「ザ・ベネチアンのクリーン・コミットメント」(The Venetian Clean Commitment)」には、体温測定カメラ(サーマルカメラ)や従業員用の保護具の使用、ソーシャルディスタンスの実施など、800 以上のガイドラインを含む。


サンズによると、救急救命士チームは 25 人で構成され、うち3分の1の人員が施設内に常駐。感染症の疑いのあるケースが通知された場合、該当者はチームによる診断を受け、感染者が使用した場所を洗浄、消毒する。


また、施設の各入口にはゲストや従業員向けに体温測定カメラを設置。熱が 38 度以上ある人は二次検診を受ける。高熱が続けば「さらなる診断を受け、適切な医療を受けるよう指示される」。ゲストに感染が確認された場合、滞在していた客室は第三者の専門チームが清掃し、安全と判断されるまで再使用しない。


以下は、ザ・ベネチアンの「クリーン・コミットメント」の一部。


クリーン・コミットメント

・宿泊客によるマスクや手袋の着用は歓迎するが、顔全体を隠すマスクの着用は禁止。


・全従業員は、それぞれの業務等に応じて手袋などの保護具を着用する。


・全客室に手の消毒剤、消毒用ティッシュ、ラテックス手袋、マスクが入ったケアキットを備える。


・エレベーターに乗ったり、施設内を移動したりする際、少なくとも 1.8m の距離を置く。エレベーター、ゴンドラは1台につき4人までの利用を推奨。


・レストランのテーブル、スロットマシン、会議場、その他の施設を、ソーシャルディスタンスを考慮して再レイアウト。


・オフピーク時、病院レベルの消毒剤を静電スプレーで接触頻度の高い箇所に散布する。


・荷受所や郵便室、倉庫に出入りする貨物のほか、カートや荷物などのホテル機器をUVライトで消毒する。


・セルフサービスのブッフェ式の宴会は中止。料理は個別に盛り付ける。


・従業員は新型コロナウイルスの安全衛生基準に関するトレーニングや、感染症が疑われるケースが発生した際の対応策の指示を受ける。


サンズは声明で「ネバダ州の指針を守り、データを見てゲストや従業員に門戸を開く最適な時期を判断する」とし、「データによる裏付けのない再開は賢明ではない」と述べた。


MGMリゾーツ・インターナショナルなどほかのカジノ運営会社も、新型コロナウイルスの世界的流行の中で営業を再開する場合は予防措置を講じるという。


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