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ホテル業界でAI(人工知能)へ脚光 エクスペディア、Booking.comがAIとビックデータを本格活用へ


ホテル業界を牽引するオンライン旅行サイトの「Booking.com(ブッキングドットコム)」と「Expedia(エクスペディア)」は、今後ビックデータと人工知能(AI)を活用することで、新しい顧客体験を生み出す。


両社とも世界的に利用者が多いサービスであり膨大なビックデータを保有しているが、これまでビックデータやAIに関する大きな発表等は無かった。


しかし、ここにきて両社ともビックデータやAIに対する機運が高まっており、2019年はホテル業界にとっての「AI元年」となる可能性がある。


 


Booking.com 、1億枚のホテル写真データをAIで解析


海外メディアによるとBooking.comを展開するBooking Holdingsは、人工知能(AI)と同社が保有する膨大なの顧客データを利用して、よりユーザーにパーソナライズ化したサービスの構築を目指す。


これは、11月中旬に開催された世界最大のオンライン旅行カンファレンス「Phocuswright Conference(フォーカスライト・カンファレンス)」の中で、同社CEOのグレン・フォーゲル氏が明らかにしたもの。


フォーゲル氏によると、Booking.comとPriceline.comの親会社にあたるBooking Holdingsは、より関連性が高い情報を顧客にカスタマイズされた形で提供する事を目的として、検索及びソート機能を見直す計画だ。


「我々には1億4,200万枚の写真があり、過去に好んだ写真から将来何をしたいと思うかを導くことができる。Booking Holdingsの顧客データ、AI、その他リソースを活用する総合的なシステムを構築することを目標としている」とフォーゲル氏は語った。


 


Expedia、ホテル向けのAIチャットボット提供の可能性も


ExpediaグループのCEO、マーク・オカストロム(Mark Okerstrom)氏は12月初旬に開かれた年次会議で、これからの旅行業界にとってAI(人工知能)がいかに重要かついて語った。


AI技術では、現在は、音声認識サービスが一般的に広く認知されているが、「これは体験の一部に過ぎない」と述べる。


「旅先に関する写真を見て、人々と関わりを望む旅行者もいる一方、ホテルはAIを活用して基本的な質問に回答できればコストカットも可能だ」と語り、エクスペディアはこうしたチャットボットを今後数年のうちに展開させる考えだ。


それは例えば、旅行者があるホテルを閲覧しながら、ここにプールはあるのか、ビーチには近いのか、と考えていた場合、実際にスマートフォンに問いかけたり、テキストで入力するだけで、AIがこれらの質問の回答をサイト上に表示させることサービスにあたる。


オンライン旅行サイトの二大巨頭である両社の今後のAIに向けた取り組みからは目が離せない。


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