オランダの宿泊予約サイト世界大手ブッキング・ドットコムは4月10日、民泊などのユニークな宿泊施設の掲載で500万室を突破したことを明らかにした。
民泊仲介サイトの世界最大手として知られるAirbnb(エアービーアンドビー)は、報道機関向けのAirbnbニュースルームの中で全世界450万室のリスティングを掲載しているとしているが、ブッキング・ドットコムは民泊の掲載数でAirbnbを抜いたことになる。
ブッキング・ドットコムは、ホテルなどの宿泊予約サイトとして知られているが、すでに民泊などの宿泊施設の掲載も開始しており、ホテル市場だけではなく昨今広がりつつある民泊ニーズも着実に取り込んでいるようだ。
ブッキング・ドットコムが民泊掲載を着実に増やしているという点については、宿泊先を探すユーザーにっとては、利便性が高まる結果となり歓迎される一方で、懸念しなければならないのは既存のホテル関係者となる。
これまでは、民泊に宿泊することを希望するユーザーがAirbnbなどの民泊仲介サイトを利用することでしか民泊に宿泊することはなかったのに対して、ブッキング・ドットコムで民泊の掲載が増加すれば既存のホテルを宿泊先として探している人が民泊を利用しやすくなるのは確実だ。
ブッキング・ドットコム上での民泊掲載がさらに増えることになれば、民泊への流出を食い止めることができず、ホテル業界に大きな影響を及ぼす可能性があり今後の動向から目が離せない。