エティハド航空は2015年の純利益が前年より3,000万米ドル増えた1億300万米ドルとなったと発表した。総収入は90.2億米ドルだった。
コルカタ、マドリード、香港、エンテベ、エディンバラ、ダルエスサラームへ新たに就航したほか、既存の16路線で機材の大型化や増便で供給座席数を増やしたものの、旅客数は供給座席数の増加分を上回り、平均座席利用率は79.4%と前年より0.2ポイント増加した。機材はエアバスA380型機4機、ボーイング787−9型機4機など11機増え、121機を保有。A380型機はシドニー、ニューヨークへ新たに投入し、ロンドン線では2便に投入している。ボーイング787-9型機はチューリッヒ、ブリズベン、ワシントン、シンガポールへの運航を開始した。
また、積極的投資によるパートナー戦略では500万人の乗客がエティハド航空にもたらされ、14億米ドルの収入を得たほか、これまでに1億米ドルものコスト削減効果も生まれているという。パキスタン航空との共同運航(コードシェア)を開始し、エア・セルビア、アメリカン航空、フライナス、ジェットエアウェイズ、大韓航空、ニキ航空、S7航空とのコードシェアも増加。197社とのインターライン、49社とのコードシェア、さらに戦略的少数株式投資を行っている。
エティハド航空の投資パートナーは、エアベルリン、エア・セイシェル、ジェットエアウェイズ、エアセルビア、アリタリア航空、ヴァージン・オーストラリアのほか、エティハド・リージョナルが加わった。ヴァージン・オーストラリアの持ち株比率も25.1%に増加した。
ジェームス・ホーガン最高経営責任者(CEO)は、エティハド航空の7社への投資収益は投資した金額を大きく上回るとして、「新しい3機の航空機の購入金額より少ない額の投資によって、グローバルネットワークを構築し、500万人のお客様を呼び寄せ、14億米ドルの収入、さらに大きなコスト効果を得ることができました。賢いビジネスと言えるでしょう。戦略として、弊社は投資パートナーのネットワークへの接続、追加収入、規模の経済を期待しており、全てのパートナーが期待通りです。また、パートナー各社は損益の目標を持ち、それに関しては各社の経営陣、役員会が責任を持っています。多くのパートナーがその目標に達しています。 持続的な利益を生み出すまで予想以上の時間がかかっているエアベルリンへの投資も、当初の予想を上回る弊社のビジネスへ直結する堅調な収益をもたらしています。弊社はすでに5億米ドルを超える収入を得、今でもエアベルリンは一年に1億5000万米ドルを超える収入をもたらしています。ます。さらに、エアベルリンとの関係はアブダビ経済に年間6億3000万米ドル以上の貢献をしています。これらを鑑み、弊社は戦略を推進し、ビジネスの再構築を続けていくことをお約束します」と述べた。