トリップアドバイザーは、トリップアドバイザーの日本のページへの海外からのアクセス状況などをベースに、訪日意欲が高いと思われる国や、世界の旅行者から注目を集める県を示す「インバウンドトレンド調査」を発表した。他の国を遥かにしのぐ中国からの訪日旅行の関心度の高さが顕著になったほか、石川県などが特に注目を集め始めていることが分かっている。
最初に、海外のトリップアドバイザーユーザーの日本のページへのアクセス状況をもとに前年と比較したセッション数の増加率を算出し、訪日旅行関心度が高い国と地域を10位までランキング化したところ、セッション増加率が130%と他に抜きん出た中国人旅行者の関心度の高さが顕著になりました。今後も中国が日本への観光ブームをもたらすことが予想される。
その他に日本への関心度が高かったアジアの国・地域は、シンガポール、インドネシア、台湾などとなった。また、カナダやスペイン、イタリア、イギリスといった長距離旅行者の間でも訪日旅行の関心は高まっていう結果となった。
■日本への関心度が高まった国・地域トップ10(括弧内は前年からのセッション数増加率)
1位:中国(130%)
2位:シンガポール(37%)
3位:インドネシア(30%)
4位:台湾(25%)
5位:カナダ(24%)
6位:韓国(22%)
7位:スペイン(21%)
8位:イタリア(19%)
9位:イギリス(16%)
10位:オーストリア(10%)
また、県ごとに海外のトリップアドバイザーのユーザーのアクセス状況を分析したところ、外国人旅行者の関心が最も高まった日本の都道府県は石川県という結果。海外からの石川県へのセッション数は、前年に比べ59%も増加している。次いで茨城県、富山県、鳥取県、佐賀県、岐阜県などにも関心が高まってきていることが分かる。中でも石川県の情報を見ている外国人旅行者は、兼六園や妙立寺(忍者寺)などといった文化的な観光施設に関心を持っていることも分かっている。
■外国人からの関心が高まった都道府県トップ10(括弧内は前年からのセッション数増加率)
1位:石川県(59%)
2位:茨城県(54%)
3位:富山県(47%)
4位:鳥取県(42%)
5位:佐賀県(41%)
6位:岐阜県(40%)
7位:大分県(38%)
8位:長崎県(28%)
9位:兵庫県(28%)
10位:宮崎県(26%)