日本航空(JAL)は、燃油価格が下落したことから、国際線の燃油サーチャージの徴収を、7月発券分まで全路線で徴収しないと発表した。
航空燃料のシンガポールケロシンの市況価格の2ヶ月間の平均を、2ヶ月間の為替レート平均で円換算した際に6,000円を下回った場合には、燃油サーチャージを廃止するとしており、2月から3月までの2ヶ月平均値が5,066円と、6,000円を継続して下回っていることから徴収しない。4月発券分から燃油サーチャージは無料となっており、徴収は行わないのは約6年半ぶりだった。
マイレージの特典航空券でも燃油サーチャージはほとんどの航空会社で徴収されるため、「お得感」が薄らいでいたほか、数少ない燃油サーチャージを徴収しない航空会社に利用者が殺到するなど、不満の声が漏れていた。燃油サーチャージの廃止で消費者心理が改善し、ゴールデンウィークは長期休暇が取りやすいスケジュールであることから、アメリカなどへの旅行が、前年比で好調に推移している。