韓国国土交通部は、チェジュ航空7C2216便が務安国際空港で大破した事故で、フライトレコーダーをアメリカで分析することを明らかにした。
韓国の航空・鉄道事故調査委員会(ARAIB)12名と、アメリカの連邦航空局、運輸安全委員会、ボーイングの10名の計22名から構成される合同調査チームが現場調査を継続している。
ARAIBはボイスレコーダーから抽出した資料を音声ファイルに変換する作業を行っており、2日程度を要する見通し。フライトレコーダーは国内でデータの抽出が不可能であると判断されたことから、運輸安全委員会(NTSB)と協力し、アメリカで分析することに合意した。具体的な日程やARAIB側の参加者が決定次第、出発を予定している。
また、死亡した乗員乗客179名の身元確認を完了した。
■発生概要
・12月29日
午前8時54分:管制が着陸を許可
午前8時57分:管制から鳥群回避の注意喚起を提供
午前8時59分:操縦士から鳥群衝突による緊急事態を宣言
午前9時:同機が着陸を試みる
午前9時3分:同機がランディングギアを使用せずに着陸し、滑走路末端地点を逸脱して空港外壁に衝突して停止。火災発生
午前10時3分:総括対策本部が任務に移行し、遂行
午後2時00分:チェジュ航空航空公式ブリーフィング実施
午後2時42分:乗員乗客181名中、死亡120名、負傷2名、行方不明59名
午後5時30分:現場対策本部総括支援チームが務安空港に到着
午後6時:チェジュ航空航空公式ブリーフィング実施
午後6時26分:乗員乗客181名中、死亡176名、負傷2名、行方不明3名
午後9時54分:国土交通部がブラックボックスを回収
午後10時:乗員乗客181名中、死亡179名、負傷2名
・12月30日
午前6時48分:死亡者全員の遺体を臨時安置所に安置
午前8時:遺族による痛い確認開始
午前11時:チェジュ航空航空公式ブリーフィング実施
午後7時51分:死亡者164名の身元確認
・12月31日
午前9時2分:遺族に遺体を引き渡した4名を除く全遺体を冷凍室に安置