欧州連合(EU)は、ブルガリアとルーマニアの陸路での国境管理を2025年1月1日から解除する。
今年3月31日にシェンゲン協定に加盟し、空路と海路のみ国境管理が廃止されていた。短期滞在目的の場合、パスポートの有効期限が出国予定日から3か月以上あるほか、無査証で滞在できるのはあらゆる180日間のうち最大90日間とされている。
シェンゲン協定は、世界最大の自由旅行圏。フランス、ドイツ、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク間で1985年に初めて適用され、現在はEUに加盟する27カ国中25か国と、欧州自由貿易連合に加盟するアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスの4か国を合わせた計29か国をカバーしている。
これにより、4億人が国境管理を経ることなく加盟国間時自由に移動でき、毎日約350万人が仕事や勉強、親族訪問などで国境を越え、約170万人がシェンゲン協定国に住みながら別の国で働いているという。