全日本空輸(ANA)の東京/羽田〜ミラノ線のミラノ発初便が、12月3日午前に出発した。
東京/羽田発初便のNH207便は、乗客203名と乗員12名の計215名を乗せ、午前1時10分に73番スポットを出発、同23分に離陸した。ミラノには同日午前7時51分に着陸し、同8時に58番スポットに到着した。
ミラノ・マルペンサ空港の出発ゲート前で開かれたセレモニーでは、SEA空港公団のルイジ・バットゥエッロCOO、ANAの井上慎一代表取締役社長、イタリア・ロンバルディア州のラッファエーレ・カッタネオ副知事、駐イタリア日本大使館の鈴木哲大使が挨拶し、テープカットとケーキカットで就航を祝った。
ミラノ発のNH208便は、乗客170名と乗員12名の計182名を乗せ、午前11時12分に58番スポットを出発、同29分に離陸した。受託手荷物の確認のため、遅延した。東京/羽田発初便に搭乗した”タッチ客”も数人、折り返し初便に搭乗して帰国した。
東京/羽田〜ミラノ線は、今冬スケジュールに開設する欧州3路線のうち初めて開設する路線で、火・木・土曜の週3往復を運航する。既存の欧州路線と遜色のない予約状況だといい、来夏には予約率9割を目指したいとしている。
ミラノからは、34か国76都市へ共同運航(コードシェア)便でアクセスできる。ITAエアウェイズと今年1月からコードシェア、鉄道会社のトレニタリアと同7月から提携を開始している。
日本とイタリアの両国から旺盛な貨物需要があり、日本発は半導体や自動車部品、工作機械、ガーメント(衣類、衣装)、イタリア発は革製品やアパレルのブランド品や医薬品、航空機部品、電子タバコ、建築資材(大理石)などの取扱いがあるという。イタリアはドイツに次いで輸出貨物が多く、期待されている貨物市場だという。
ANAは、2025年1月31日に東京/羽田〜ストックホルム線、同2月12日に東京/羽田〜イスタンブール線を開設する。これにより、欧州9都市へ週49往復を運航することとなる。
■ダイヤNH207 東京/羽田(01:05)〜ミラノ(08:30)/火・木・日
NH208 ミラノ(10:30)〜東京/羽田(07:30+1)/火・木・日