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ANA、NESTEから持続可能な航空燃料を調達 日本発定期便で使用


ANA(ボーイング767-300型機/JA604A)

全日本空港(ANA)は、持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、SAF)を製造する、フィンランドのNESTEから燃料を調達し、日本発の定期便で使用する。



2023年度以降、NESTEがシンガポールの製油所で生産する、廃食油・動植物油脂を原料とした燃料を調達する。航空機・エンジンメーカーの定めるジェット燃料の国際規格であるASTM D1655、DEF STAN 91-091を満たしているという。



10月には、商業規模のSAFをNESTEから調達し、輸入・品質管理・空港への搬入に至るまでのサプライチェーンを NESTE、伊藤忠商事と共同で構築していた。調達したのは、東京〜ロンドン間をボーイング777-300ER型機で運航した場合、片道約60便相当の燃料。日本までの輸送を含めても、既存のジェット燃料と比較して、約90%の二酸化炭素排出量の削減効果が見込まれている。10月24日以降、東京/羽田・東京/成田発の定期便で使用する。日本発定期便でのSAFの使用は、日本の航空会社として初めて。



成田国際空港には、10月28日に千葉港頭石油ターミナルに到着したSAFを、約47キロの航空燃料パイプラインを通じて輸送し、同日以降のANA便で使用するという。



NESTEによるSAFの年間生産量は約10万トンで、2023年までにシンガポール、ロッテルダムの製油所の生産能力を増強し、年間150万トンの生産が可能となる予定だという。



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