JR東海は、山梨リニア実験線の試験車両について、現行のL0系をブラッシュアップした改良型試験車を製作した。
山梨リニア実験線においては、L0系を使用した走行試験を2013年から実施している。今般、リニア営業車両の仕様策定に向け、L0系をブラッシュアップさせた改良型の先頭車と中間車を1両ずつ製作した。
先頭車の製造は日立製作所、中間車は日本車輌製造が担当。先頭車は、営業車両の仕様である誘導集電方式を全面的に採用し、ガスタービン発電装置を廃止するなどの改良が加えられている。先頭形状を最適化することで、現行車両と比較して先頭部の空気抵抗を約13%低減。消費電力や車外騒音を抑えられるようになっている。実際の試験の際は、現行のL0系先頭車・中間車と組み合わせて走行する予定だ。(写真提供:JR東海)