日本航空(JAL)と日本電気(NEC)は、人工知能を活用し、航空券の購入予測分析を行う実証実験を、9月から11月にかけて実施したと明らかにした。
JALマイレージバンク(JMB)会員を対象に、JALの航空券予約サイトのアクセスログ、会員情報、搭乗履歴などのデータを活用し、JMB会員のウェブサイト上でどのような行動をしているかをテーマに、予測分析自動化技術で「特徴量(分析に有効なデータ項目)」の推測と「予測モデル」の自動構築が可能であるかについて、実証実験を行った。
結果として、一般的に分析に時間を要する大量のログデータから、これまで人間が気付かなかったような時間軸を考慮したページ閲覧行動や特定のクレジットカードの利用回数などの、特徴的な顧客行動といった「特徴量」が数時間程度で発見できたという。「予測モデル」は、経験豊富なデータサイエンティストが設計したモデルと同程度の精度が得られることもわかった。
これにより、利用者に対して適切なタイミングでキャンペーンを通知するといった情報提供ができるようになるほか、現行よりも数多くの施策を立案・実施も可能となるという。
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