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ジープ・コンパス マイナーチェンジで質感UP ラグジュアリーなホテルに乗りつけても違和感なし


ジープ・コンパスがマイナーチェンジを受けた。エクステリアとインテリアのデザイン刷新と装備の充実化が主な内容である。どんなふうに、どれくらい「充実」したのか?


TEXT &PHOTO◎世良耕太(SERA Kota) PHOTO◎FCA Japan

2017年に2代目に移行したコンパクトSUVのジープ・コンパスがマイナーチェンジした。エクステリアとインテリアのデザイン刷新と装備の充実化が主な内容である。モデルラインアップは従来と変わらず、「Sport(スポーツ)」、「Longitude(ロンジチュード)」、「Limited(リミテッド)」の3種類だ。エンジンは全車、2.4ℓ直列4気筒ガソリン自然吸気を搭載。スポーツとロンジチュードは2WD(FF)で、6速ATとの組み合わせ。リミテッドは4WDとなり、9速ATを組み合わせる。

価格はスポーツが346万円、ロンジチュードが385万円、リミテッドは435万円だ。この数字だけ見てしまうと、「輸入車はやっぱり高い?」と早合点してしまいそうだが、購入者の4〜5割が利用するという残価設定ローンの残価(据置価格)を見ると、ジープは3年で60%、5年で40%に設定されている。国産車では3年で55%、5年で35%に設定しているところもあるため、月々の支払金額で考えれば、いい勝負をすることになる。

「少し頑張れば買えるじゃん」という絶妙なポジションにいるのが、ジープ・コンパスだ。価格で序列をつければ、国産コンパクトSUV<ジープ・コンパス<欧州コンパクトSUVの順になるだろうか。実際、コンパスは国産車からの乗り換えが多いという。購入者の平均年齢は42歳。そのうち6割がファミリー層で、複数いる子供のうち、上の子が小学校に上がるか上がらないかというのが、代表的なユーザー像だ。

マイナーチェンジによる従来モデルからの価格上昇は1〜10万円だというが、見た目から受ける効果は価格上昇分を上回っている。カジュアルな印象からフォーマルな印象に変わった。マイナーチェンジ前のコンパスは、広大な駐車場を持つスーパーマーケットやホームセンターに気軽に乗り付けるのが似合うイメージ。いっぽうマイナーチェンジ後は、ラグジュアリーなホテルのエントランスがとてもよく似合う。

ジープの象徴であるセブンスロットグリル

ジープの象徴であるセブンスロットグリルと薄型のヘッドライトが形作る表情は、マイナーチェンジによってよりシャープになった。グリルとヘッドライトが薄くなったのに加え、グリル下に車幅一杯のワイドな開口部を設けた効果が大きい。ヘッドライトが全車LEDになったのはニュースで、デイタイムランニングライトを内蔵している(リヤもLEDだ)。ひと目でジープとわかるルックスだし、チェロキーやグランドチェロキーと濃い関係にあることも一目瞭然だ。コンパスは、「チェロキーやグランドチェロキーはちょっと大きいんだよなぁ」と悩んでいる人にとっても、いい受け皿になりそうだ。マイナーチェンジ前はちょっとカジュアルにすぎたが、新しいコンパスは風格があり、兄貴分に対して見劣りがしない。

全長×全幅×全高:4420mm×1810mm×1640mm ホイールベース:2635mm(PHOTOはLongitude)

SPORTとLongitudeはFF、最上級のLimitedが4WD
最小回転半径は5.7m 最低地上高は180mm

小さい順にスリーサイズを並べておこう。




ジープ・コンパス


全長×全幅×全高:4420×1810×1640mm




ジープ・チェロキー


全長×全幅×全高:4665×1860×1700mm(ロンジチュード)




ジープ・グランドチェロキー


全長×全幅×全高:4835×1935×1825mm(ラレード)

グッと質感を増したインテリア

ダッシュボード中央のセンターディスプレイは10.1インチ(スポーツは8.4インチ)。第5世代のUconnect5を搭載している。

インテリアの進化も見事だ。インストルメントパネル、センターコンソール、ドアパネルが一新され、まるで別物である。そして、格段に上質になっている。センターのディスプレイがタッチ式である点に変わりはないが、サイズは大きくなり、高く、見やすい位置に配置が変わった。マイナーチェンジ前はグレードにより8.4インチもしくは7インチサイズだったが、マイナーチェンジ後は10.1インチもしくは8.4インチ(スポーツ)となっている。最新プロセッサの採用により処理速度が向上しているのも歓迎すべきポイントだ。アナログだった運転席前方のメーターは10.25インチのフルカラー液晶になり(スポーツは7インチ)、一気にモダンになった。

試乗したのは最上級グレードのリミテッドだった。リミテッドとそれ以外で駆動方式は異なるし、なによりトランスミッションが9速(リミテッド)と6速(スポーツ/ロンジチュード)ではだいぶ印象が異なるはずで、筆者が「いい」と感じたことがスポーツとロンジチュードにはあてはまらない場合があることをご了承いただきたい。

エンジン 形式:2.4ℓ直列4気筒SOHC 型式:B 排気量:2359cc ボア×ストローク:88.0×97.0mm 圧縮比:10.0 最高出力:175ps(129kW)/6400pm 最大トルク:229Nm/3900rpm 燃料:レギュラー 燃料タンク:60ℓ

2.4ℓ直4エンジンと9速AT(ZFの9HPだ)の組み合わせは相当にいい。「いい」と言って言いすぎなら、動力性能面で不足は感じない。力不足を感じるシーンはなし(2名乗車だった)、加減速時のフィーリングもいい。100km/h走行時のエンジン回転数は1600rpm程度にすぎず、パワートレーン系のノイズは極めて小さい(その代わり、ロードノイズは大きめだ)。右ハンドルであることがありがたいし、輸入車なのにレギュラーガソリン仕様なのもありがたい。

オフロード走行は未体験だが、そこはジープである。見た目だけのSUVでないのは間違いなく、そっちの方面でも由緒正しい実力を見せてくれるはずだ。オンとオフの二面性がジープの魅力で、そのコンパクト版がコンパスというわけだ。上質さが増し、オンのほうの魅力が大幅に引き上げられたのが、マイナーチェンジ版の最大の特徴である。

ジープ・コンパス Limited


全長×全幅×全高:4420mm×1810mm×1640mm


ホイールベース:2635mm


車重:1600kg


サスペンション:F/Rマクファーソン/コイル


駆動方式:4WD


エンジン


形式:2.4ℓ直列4気筒SOHC


型式:B


排気量:2359cc


ボア×ストローク:88.0×97.0mm


圧縮比:10.0


最高出力:175ps(129kW)/6400pm


最大トルク:229Nm/3900rpm


燃料:レギュラー


燃料タンク:60ℓ


燃費:WLTCモード:11.5km/ℓ


 市街地モード 7.7km/ℓ


 郊外モード 11.9km/ℓ


 高速道路モード 14.2km/ℓ


トランスミッション:9速AT


車両本体価格:435万円

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