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メルセデス・マイバッハSクラス|充分すぎる次世代装備のすべて Mercedes-Maybach S-Class


2020年11月にデジタルプラットフォーム”Mercedes me media”によるワールドプレミアで世界初公開された、メルセデス・マイバッハSクラス。「Sクラス」がもつ、そのクオリティとハイテク機能を備えた新しいマイバッハが、今年5月18日に欧州で販売が開始された。ここでは、その充分すぎる性能と装備について深くまで注目していこう。

ボディサイズは全長×全幅×全高:5496mm×1921mm×1510mm ホイールベース:3396mm

次世代に先駆けるマイバッハSクラス

メルセデス・マイバッハSクラスは、いうまでもなく専属の運転手を雇うような人向けのモデルだ。いわゆる「ショーファードリブン」カーである。メルセデス・ベンツSクラスのロンググレードモデルより、18cm長いマイバッハSクラスのホイールベースは、後席乗車スペースの乗り心地に大きく貢献するだろう。




ホイールベースは


メルセデス・ベンツSクラス(ロング):3216mm


メルセデス・マイバッハ:3396mm


である。


全長×全幅×全高は


メルセデス・ベンツSクラス(ロングホイールベース版)


全長×全幅×全高:5289mm×1921mm×1503mm ホイールベース:3216mm


に対して、


メルセデス・マイバッハ


全長×全幅×全高:5496mm×1921mm×1510mm ホイールベース:3396mm




である。

マイバッハSクラスの独特な外観は、オーダーに応じて、ツートンカラーの塗装仕上げに仕上げることができる。これは、高レベルの品質基準に従って、すべて手作業で塗装が行なわれる。フロントの際立ったマスクで特徴的なのは、クロームメッキを備えた独特なボンネットと細いクロームピンストライプを備えたラジエーターグリルだ。また、マイバッハSクラスは側面から見ても姉妹モデルとはその違いが窺える。それは、Cピラーに固定された、クオーターライトだ。この部分のマイバッハブランドロゴにより、その独特な存在感を醸し出している。

高級感あふれる快適な内装

エグゼクティブシートのバックレストの確度はもっとも寝かせてで43.5度、もっとも立てて19度。

さらに、マイバッハには後席の快適性に磨きをかける装備が数多くなされている。ゆったりとくつろげる後部座席のエグゼクティブシートには、ふくらはぎ部分のマッサージ機能が新装されている。さらには、首と型の部分にヒーターが装備され、寒い時期にも体を温めてくれる。体のケアにフォーカスした何とも贅沢な機能だ。



マイバッハSクラスでは、オーダーに応じて電動コンフォートリヤドアを装備することができる。この機能により、ドアにまったく力をかけずに開閉することができる。インフォテインメント&コントロールシステムMBUX(Mercedes-Benz User Experience)やアクティブ・ブラインド・スポット・アシストとの統合により、使いやすさとさらなる安全性が実現された。運転席からリアドアを操作することも可能なため、車のはすべて運転手が操作することができる。さらに、MBUXインテリア・アシスタントで設定を行なえば、運転手がメディアディスプレイに手をかざすだけで、ドアの開閉も自動で行うことが可能だ。

2018年に初めて搭載されたインテリジェントなインフォテインメント・システムである第2世代のMBUX(Mercedes-Benz User Experience)が今回、新型Sクラスにデビューした。MUBXは、様々な車両システムやセンサーデータのネットワーク共有が特徴的だ。一部に有機ELを搭載した最大5つのモニターによって、車両や車内機能をより簡単に確実に操作できるようになった。オーダーによっては、マイバッハSクラスにMBUXインテリア・リヤ・アシストを搭載することも可能だ。



マイバッハSクラスはオリジナルでかなりの遮音性を保っているが、アクティブ・ロードノイズ・コンペンセーションは、更にその遮音性を高めてくれる。このシステムは、逆位相の音波を用いて騒音の音波を打ち消して、ノイズを低減する。この音波を発するのはBurmesterハイエンド4Dサラウンドシステムの低音スピーカーだ。




メルセデス・ベンツのクーペおよびカブリオレユーザーから人気を得ているのが、オートマチック・シートベルト・エクステンダーだ。今回、マイバッハSクラスで初めて、このシステムが後席に装備された。シートベルト・エクステンダーによって、より簡単にシートベルトを装着することができる。これは、エグゼクティブシートの背もたれに組み込まれているため、乗客の邪魔になることはないだろう。




マイバッハに初搭載されたアダプティブ・リヤ・ライティング。明るさだけでなく、光点の大きさや位置を調整したり、光の色(暖色/冷色)を選択することが可能だ。また、作業中には冷色の光で照らし、リラックス時にはラウンジ用の暖色の光を使用するなど、幅広い調整が可能だ。

アンビエントライトには253個のLEDが使われている。

安全な運転をサポートする充実した装備

リヤ・アクセル・ステアリング(オプション機能)により、マイバッハSクラスは、混雑する都市部の交通状況でも、操縦しやすくなっている。リア・アクセルのステアリング角度は最大10度。これにより、Sクラスの回転半径より最大2メートルも小さく旋回することが可能だ。




Eアクティブ・サスペンションは、優れた乗り心地と俊敏性、側面衝突時の車体を上昇させるなど様々な革新的機能を実現している。これは標準のEアクティブ・ボディ・コントロール・アクティブ・サスペンションと組み合わせられている。Eアクティブ・ボディ・コントロール・サスペンションは、標準のエアマティック・エアサスペンション、路面状態やカーブ傾斜を検知する機能であるカーブ・ボディ・コントロールと合わせて、各ホイールのスプリングとダンパーの力を個別に制御することができる。




先代モデルの少量生産でデビューした、デジタルライト技術は、新世代のSクラスで本格的な量産を開始した。この革新的なヘッドランプ技術(オプション装備)は、走行する道路の前方にマーキング補助や、警告マークを投影するなど、まったく新しい機能を実現している。デジタルライトは、各ヘッドランプに3個の強力なLEDを搭載したライトモジュールを備え、その光を約130万個のマイクロミラーで屈折・指向させている。これによって、車両1台あたり約260万画素の発光機能が実現された。




万が一、激しい正面衝突が発生した際には、標準装備されているリアエアバッグは、後席の乗員の体にかかる負荷の軽減に大きく貢献してくれる。後部座席の正面に装備されたフロントエアバッグは、チューブラー構造という革新的な機能を搭載し、特に穏やかに展開し、乗客の負荷を低減してくれる。




メルセデス・マイバッハは、ドイツを初めに、2021年後半から交通密度が高いケースや高速道路での走行時に、新しいドライブ・パイロット(オプション装備)による自動運転の実現が期待されている。より安全で快適なドライブを提供してくれること間違いなしだ。

メルセデス・マイバッハS680 4MATICが搭載する6.0ℓV12ターボ。最高出力:612ps/5250-5500rpm 最大トルク:900Nm/2000-4000rpm

2015年から現在まで6万台のマイバッハが生産されている。近年では毎月600台が中国へデリバリーされているという。2019年に至っては毎月700台以上が中国向けである。




価格は4.0ℓV8ターボ搭載のS580 4MATICが16万4101ユーロ(1ユーロ=132円換算で約2166万円)


6.0ℓV12ターボ搭載のS680 4MATICが21万6282.5ユーロ(1ユーロ=132円換算で約2855万円)




である。



S580 4MATIC


4.0ℓV8DOHCターボ


最高出力:503ps/5500rpm


最大トルク:700Nm/2000-4500rpm


トランスミッション:9速AT(9G-TRONIC)


最高時速:250km/h


価格:16万4101ユーロ(1ユーロ=132円換算で約2166万円)




S680 4MATIC


6.0ℓV12DOHCターボ


最高出力:612ps/5250-5500rpm


最大トルク:900Nm/2000-4000rpm


トランスミッション:9速AT(9G-TRONIC)


最高時速:250km/h


価格:21万6282.5ユーロ(1ユーロ=132円換算で約2855万円)

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