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ボッシュ:ソフトウェアファーストのPACE開発、新事業部の役割と狙い


自動車のPACE(パーソナライズ化、自動化、ネットワーク化、電動化)化が急伸長する今日、肥大化の一方をたどる車載システムをどのように解決するか。年次記者会見の内容からボッシュの試みを抜粋紹介する。

 自動車業界がPACEを軸とした過渡期を迎え、車載ソフトウェアの重要性が年々高まっている。ボッシュは40年近くにわたって、社内で車載ソフトウェアの開発に取り組んできたが、各部門が個別に取り組む従来型のソフトウェアエンジニアリングは限界に近付きつつある。




そこでボッシュは2021年1月にクロスドメインコンピューティングソリューション事業部を新設、重要性の高まる車載ソフトウェアとエレクトロニクスに対応する。

 事業部長のエドウィン・リーベマン氏は、PACEは自動車メーカーにとって純粋な走行性能ではなく、差別化を図るための重要な要素であると説明、より高度なエレクトロニクスとソフトウェアへの移行が加速され、ソフトウェア集約型の自動車用電子システムが業界の中核をなすものになりつつあると指摘した。同事業部が狙うのは、ごくわずかの非常に強力なビークルコンピューターのみを使用する、領域横断的な集中型E/Eアーキテクチャへの移行。機能配分の柔軟性を高めるとともに統合および制御を簡素化、ソフトウェアの主要な機能をすべてわずか数台のコンピュータに集約することで、ますます増加する機能をより簡単に管理することが可能と説明する。

「したがって、ビークルコンピューターは、ボッシュがソフトウェア集約型電子システムにおいて主導的な役割を拡大しようとする取り組みの中心となっています。クロスドメインビークルコンピュータは、機能配分の柔軟性を高めるとともに、統合および制御を簡素化します。このため、ソフトウェアの主要な機能はすべてわずか数台のコンピュータに集約され、ますます増加する機能をより簡単に管理することが可能となります」(リーベマン氏)




さらに、ソフトウェアとクラウドの相互作用とデータの授受については、Microsoftと提携し自動車とクラウドをシームレスに接続するソフトウェアプラットフォームを開発。ミドルウェアからクラウドベースのソフトウェアサービスまで、深層組み込みの車載ソフトウェアからソリューションを提供することが可能になると発表した。

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