北米ホンダ(American Honda)の2021年5月のセールスは、先月に引き続いて上り調子をキープ。17万6815台という数字は、5月としては過去最高のものだ。驚いたのは、高級ブランド「アキュラ」も絶好調だったこと。なんと、約15年ぶりに1万8000台を超えるセールスを達成した。
HR-V(ヴェゼル)、CR-V、MDX、RDXなどホンダもアキュラもSUVが絶好調
北米ホンダ(American Honda)の勢いが止まらない。2021年5月の販売台数は17万6815台を記録したが、これは月別の販売台数としては過去最高の数字だ。その牽引役となってのが、HR-V(日本名ヴェゼル)だ。北米ではまだ先代モデルが継続販売されているのだが、モデル末期にもかかわらず、21年5月は1万5200台を突破し、過去最高の月間販売台数を記録した。
その他のSUVも売れている。CR-Vとパイロット、そしてパスポートはそれぞれ5月の販売記録を更新した。また日本では影が薄いアコードとシビックだが、主戦場たる北米では大人気で、2車種で6万台を超えるセールスとなった。
そして、注目はアキュラの好調ぶりだ。ここ最近は苦戦が伝えられてきた北米ホンダの高級ブランドだが、21年5月は、なんと約15年ぶりに1万8000台を超えた。これは過去最高の月間販売台数だ。
記録に貢献したのは、MDXとRDXという2台のSUV。どちらも過去最高の販売台数を残した。MDXは2月に四代目の発売が開始されたばかりだが、大成功のフルモデルチェンジとなったようだ。
新型MDXは3列シートを備え、3.5リッターV6エンジン+10速ATを搭載するアキュラのフラッグシップSUVだ。この夏には、3.0リッターV6ターボとSH-AWD(スーパーハンドリング・オールホイールドライブ)を搭載した「タイプS」の販売が予告されている。
アキュラではセダンも好調で、ミドルラージクラスのTLXは昨年のフルモデルチェンジ以来販売台数を順調に伸ばしており、21年5月は過去最高の月となった。またTLXの弟分であり、アキュラのエントリーモデルにあたるILXは5年ぶりに過去最高の販売台数を記録した。
スポーツカーファンとしては、この調子でアキュラ(日本ではホンダ)のイメージリーダーであるNSXのてこ入れも期待したいところだ。
北米ホンダ(ホンダ部門)・車種別販売台数【2021年5月】
アコード:2万6299台(+51.4%)
シビック:3台5962台(+32.0%)
クラリティ:330台(+33.1%)
フィット:729台(−71.9%)
インサイト:1980台(+75.7%)
CR-V:4万2090台(+45.0%)
HR-V:1万5242台(+115.8%)
オデッセイ:1万0071台(+31.7%)
パスポート:5092台(+44.0%)
パイロット:1万6480台(+34.8%)
リッジライン:4387台(+71.8%)
北米ホンダ(アキュラ部門)・車種別販売台数【2021年5月】
ILX:1842台(+77.3%)
NSX:15台(+150.0%)
RLX:16台(−75.5%)
TLX:3375台(+130.1%)
MDX:7041台(+111.4%)
RDX:5864台(+32.5%)
※( )内は前年同月比