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【250ccスポーツおすすめ10選】40万円台~80万円台まで、価格順に並べてみた。


軽量&コンパクトなボディながら余裕の走りが楽しめる250ccクラスは高速道路も走行OK。しかも車検が無いなど維持費も安い!ここではアグレッシブな走りが体感できる、新車で買える250ccスポーツモデルを価格順にリストアップ。80万円台から40万円台まで幅広いラインナップが特徴。予算に合わせてセレクト可能です。


REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

250ccクラスはココがポイント

写真はホンダCBR250RR(ライダーの身長は182cm)。

 バイクには50ccクラス、125ccクラス、150ccクラス、250ccクラス、400ccクラス、600ccクラス、750ccクラス、1000ccクラスなど様々な排気量のカテゴリーが存在する。ここで取り上げる250ccクラスは、バイクの中では、大きさ的には「真ん中よりも少し下」に位置します。




 50ccクラスの原付一種や、125ccクラスの原付二種ほど小さくなく、750ccクラスや1000ccクラスほど大きくない。それでいて400ccよりも車体が小さくて軽いために取り回しが楽。狭くて短い日本の公道を走る上では、ちょうどいいサイズ感とパワーを持ち合わせているのが特徴です。




 251cc以上のバイクは自動車と同じく、2年に1度(新車は初回のみ3年)の車検があり。一方の250ccクラス(〜249cc)は、車検の必要がありません。また、毎年5月頃に納付書が郵送されてくる自動車税も、




・原付一種(50cc以下)……年間2000円


・原付二種(50cc超90cc以下)……年間2000円


・原付二種(90cc超125cc以下)……年間2400円


・軽二輪(125cc超250cc以下)……年間3600円


・二輪小型自動車(250cc超)……年間6000円




 年間3600円と非常にリーズナブル。また、自動車重量税は




・原付一種(50cc以下)……課税なし


・原付二種(50cc超90cc以下)……課税なし


・原付二種(90cc超125cc以下)……課税なし


・軽二輪(125cc超250cc以下)……新車登録時のみ4900円


・二輪小型自動車(250cc超)……年間1900円~(車検ごとに課税)




 新車登録時のみ、4900円課税。加えて燃費性能も良く、ランニングコストも優れています。また、125ccクラスの原付二種とは異なり、125ccを超える250ccクラスは高速道路も走行可能(一部道路を除く)。パワフルで利便性も高く、維持費も安いため、バイクビギナーにも人気のクラスとなっています。

250ccスポーツの魅力とは?

写真は250ccスポーツの最高峰ともいえる「カワサキNinja ZX-25R」。

 250ccクラスには、ロードスポーツ、スクーター、クルーザー(レブル250など)、オフロードなどのカテゴリーがあります。ここでクローズアップする250ccスポーツは、舗装路を軽快に走ることを目的にした、マニュアルミッション付きのモデル。




 250ccスポーツのポイントは、「軽い車体」「パワフルなエンジン」「クラッチ付きマニュアルミッション」を活かした、発進時の鋭さ、追い越し時などの加速感、軽快なコーナリング性能。高回転域で素早くクラッチを切ってシフトアップしたり、パワーバンド(もっともパワーの出る回転域)をキープしながらシフトダウンし、コーナーを駆け抜けることができるなど、文字通りの「スポーツ」を体感することが可能です。




 スクーターなどに比べてパワーのある250ccスポーツは、フレーム、ブレーキ、サスペンションのポテンシャルも高く、一般道はもちろん、高速道路や自動車専用道路でも余裕のある、安定した走りを発揮してくれます。




 250ccスポーツには、空力性能に優れ、高速道路走行も楽なレーサー風のフルカウル装備モデル。カウルを装備せず、軽快さと軽量化を実現したネイキッドモデルなどがあります。カウル装備モデルはスポーティな外観が特徴。一方、ネイキッドモデルはメカニカルでマッチョなイメージ。好みや用途に応じて選べるのがポイントです。

250ccスポーツが運転できる免許証は?

バイクの運転免許は1から7までの7種類。1(原付)とAT(オートマチック)限定のない2・4・6は、手動式クラッチ付ミッション車及びスクーターともに運転できるが、AT限定の3・5・7は、スクーターなどのクラッチなし車両のみ運転可能。

 250ccスポーツで一般公道を走るには、排気量400cc以下のバイクを運転できる「普通二輪(普通自動二輪)免許」が必要。かつては「中型二輪免許」という名称だったため、「中型二輪」「中型」「中免(チューメン)」と呼ばれることもあります。




 普通二輪免許は、スクーターなど左手によるクラッチ操作なし車両のみ運転可能な『AT限定』と、手動式クラッチ付きミッション車及びスクーターなど、排気量400cc以下であればすべてのバイクを運転できる『限定なし』の2種類あり。クラッチとミッションを備えた250ccスポーツの場合、『AT限定』での運転は不可となります。

価格順で見る250ccスポーツ10選 ※価格はすべて10%消費税込

メタリックスパークブラック

 最高出力45馬力(ラムエア加圧時46馬力)、17,000rpm以上の高回転域を誇る、完全新設計の水冷4ストローク並列4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデル。4気筒エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出す新設計の高張力鋼製トレリスフレーム、クラス初装備のSFF-BPフロントサスペンション、ホリゾンタルバックリンクリヤサスペンション等を装備。Ninja ZX-25R SE/SE KRT EDITIONは91万3000円。

全長x全幅x全高:1,980mm×750mm×1,110mm


軸間距離:1,380mm


車両重量:183kg


エンジン種類:水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ


最高出力:33kW(45ps)/15,500rpm


ラムエア加圧時:34kW(46ps)/15,500rpm


最大トルク:21N・m(2.1kgf・m)/13,000rpm


タイヤサイズ:前110/70R17M/C 54H 後150/60R17M/C 66H
マットガンパウダーブラックメタリック

 ホンダが誇る水冷4ストロークDOHC 4バルブ直列2気筒250ccエンジン搭載のスーパースポーツモデル。2021年モデルは最高出力を38馬力から41馬力にアップ。ライバルNinja ZX-25Rにも採用のクラッチレバーの操作荷重とシフトダウンに伴う後輪ホッピングを軽減する「アシストスリッパークラッチ」を標準装備。「クイックシフター」もオプション設定するなど、サーキットでタイムを削る=ライバルに勝つための装備を投入。グランプリレッドカラーは85万4700円。

全長x全幅x全高:2,065mm×725mm×1,095mm


軸間距離:1,390mm


車両重量:168kg


エンジン種類:水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ


最高出力:30kW(41ps)/13,000rpm


最大トルク:25N・m(2.5kgf・m)/11,000rpm


タイヤサイズ:前110/70R17M/C 54H 後140/70R17M/C 66H
シアン

 MotoGPワークスマシン「YZR-M1」の縮小版を目指したヤマハ YZF-R25 ABS。ヘッドランプの中央には、「YZR-M1」のアイデンティティであるセンターダクトを採用し、MotoGPマシン「YZR-M1」のイメージをさらに強調しています。スタイリッシュな外観、スポーツ性能に特化した走行性能、日常での扱いやすさを調和し、「毎日乗れるスーパーバイク」を具現化。水冷4ストロークDOHC直列2気筒4バルブ249ccエンジンを搭載。倒立型フロントフォーク、LEDヘッドライト、視認性の良いLCDメーターを導入するなど、走行性能や所有感を大幅に向上。

全長x全幅x全高:2,090mm×730mm×1,140mm


軸間距離:1,380mm


車両重量:170kg


エンジン種類:水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ


最高出力:26kW(35ps)/ 12,000rpm


最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)/ 10,000rrpm


タイヤサイズ:前110/70R17M/C 54S 後140/70R17M/C 66S
メタリックカーボングレー

 2018年2月にフルモデルチェンジされ、国内発売されたNinja 250。水冷4ストローク並列2気筒のエンジンは11.6に高圧縮化され、吸排気系やインジェクターを変更。また冷却性能の向上や、メカニズム部分の低フリクション化を実施。前モデルに比べ、最高出力は6馬力アップの37馬力を実現(海外仕様は39ps)。アシスト&スリッパークラッチ、LEDヘッドライトユニット、ギヤポジションインジケーターも標準装備。ライムグリーン×エボニーのKRT EDITIONは65万4500円。

全長x全幅x全高:1,990mm×710mm×1,125mm


軸間距離:1,370mm


車両重量:166kg


エンジン種類:水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ


最高出力:27kW(37ps) /12,500rpmm


最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)/10,000rpm


タイヤサイズ:前110/70-17M/C 54H 後140/70-17M/C 66H
パステルダークグレー

 水冷4ストローク2気筒DOHC 4バルブ249cccの35馬力エンジンを搭載したネイキッドスポーツ。インナーチューブ径Φ37mmの倒立式フロントサスペンションを採用。優れた剛性バランスにより、旋回時や制動時の良好なフロント接地感を実現。市街地での機敏な走りを獲得しています。フロントフェイスは2眼LEDポジションランプと超小型LEDヘッドランプを採用し、次世代「MT」に相応しい精悍さと先進性あふれるイメージを演出。フロントフェイス・燃料タンク・エンジンが、一体感を持つ「塊」感あるスタイリングと、前寄りの重心設定でマスフォワード感や凝縮感を強調。

全長x全幅x全高:2,090mm/755mm/1,070mm


軸間距離:1,380mm


車両重量:169kg


エンジン種類:水冷4ストローク直列2気筒DOHC 4バルブ


最高出力:26kW(35ps)/12,000rpm


最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)/10,000rpm


タイヤサイズ:前110/70-17M/C 54S 後140/70-17M/C 66S
パールナイトシェードティール×メタリックフラットスパークブラック

 軽さと力強さを併せ持つ、本格的なスーパーネイキッドモデル。Zシリーズならではの「Sugomi」デザインを採用し、一目でカワサキのスーパーネイキッドだと認識できるシルエットを形成。エンジンは水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ。37馬力の高出力かつ、操作性に優れた248ccパラレルツインのエンジンは、全回転域で良好なパワーフィーリングを発揮。車体には軽量でスリムなシャーシを採用し、抜群の安定性と軽快性、自然なハンドリング、扱いやすい取り回し性能を獲得しています。

全長x全幅x全高:1,990mm×800mm×1,060mm


軸間距離:1,370mm


車両重量:164kg


エンジン種類:水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ


最高出力:27kW(37ps)/12,500rpm


最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)/10,500rpm


タイヤサイズ:前110/70-17M/C 54H 後140/70-17M/C 66H
マットパールアジャイルブルー

 軽量かつコンパクトな車体に、高性能な水冷4ストローク単気筒DOHC 4バルブ249ccエンジンを搭載したネイキッドロードスポーツモデル。新世代CBシリーズとしてマスの集中化と軽量化を図った凝縮感のあるダイナミックな台形プロポーションや上質な走りを演出するパワーユニット、快適なライディングを提供するシャシーなどにより、若年層のエントリーユーザーを中心に人気を獲得。急制動時の後輪浮き上がりを効果的に抑制する、IMU(車体姿勢推定システム)付きABSを標準装備。

全長x全幅x全高:2,020mm×805mm×1,045mm


軸間距離:1,355mm


車両重量:144kg


エンジン種類:水冷4ストローク単気筒DOHC 4バルブ


最高出力:20kW(27ps)/9,000rpm


最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)/8,000rpm


タイヤサイズ:前110/70-17 M/C 54H 後150/60-17 M/C 66H

スズキ GSX250R……53万6800円

クリスタルブルーメタリック×パールネブラーブラック

 フリクションロスの低減や燃焼効率向上を図ることで、街乗りで多用する低中速の扱いやすさを重視した出力特性の水冷4ストローク2気筒SOHC 2バルブエンジンを搭載。スポーティで空力特性に優れたフルカウル、軽快なデザインの10本スポークホイール、LEDのヘッドライト&テールランプ、前後ディスクブレーキなど装備も豪華。ギアポジションインジケーターを備えた視認性の高いフルデジタル表示の多機能メーターの横には、任意に設定したエンジン回転数に到達するとランプの点灯・点滅でシフトチェンジのタイミングを知らせる「RPMインジケーター」を導入。ABS車は56万9800円。

全長x全幅x全高:2,085mm×740mm×1,110mm


軸間距離:1,430mm


車両重量:181kg


エンジン種類:水冷4ストローク2気筒SOHC 2バルブ


最高出力:18kW(24ps)/8,000rpm


最大トルク:22N・m(2.2kgf・m)/6,500rpm


タイヤサイズ:前110/80-17M/C 57H 後140/70-17M/C 66H
トリトンブルーメタリック

 エンジンオイルを冷却媒体として利用する、スズキ独自の油冷エンジンを搭載した250ccロードスポーツモデル。高速道路走行も疲れない、スポーティなフルカウルを装備したジクサーSF250は、前傾姿勢で重心を下げたデザインに、低く構えたシルエットや大胆な面使いによる流れるようなキャラクターラインを採用。スタイリングに合わせ、一目でジクサーSF250と認識できるワイドなLEDヘッドランプを装備。コンパクトな油冷エンジンとフレームにより、車両重量158kgの軽量化を実現。バイクの入門モデルとしても最適です。

全長x全幅x全高:2,010mm×740mm×1,035mm


軸間距離:1,345mm


車両重量:158kg


エンジン種類:油冷4サイクル単気筒SOHC 4バルブ


最高出力:19kW(26ps)/9,000rpm


最大トルク:22N・m(2.2kgf・m)/7,300rpm


タイヤサイズ:前110/70-17M/C 54H 後150/60-17M/C 66H

 ジクサーSF250のネイキッド版。スズキ独自の油冷エンジン、フレーム、足周りはジクサーSF250と共通。コンパクトなエンジンとフレームにより、車両重量154kgの軽量化を実現。アップライトなハンドルの採用で、快適な乗車姿勢を実現。欧州テイストのLEDヘッドライト、ガソリンタンク下のスポーティなシュラウド、ガソリンタンクの一体感が絶妙。ジクサーSF250と同様、バイクの入門モデルとしても最適な1台です。

全長x全幅x全高:2,010mm×805mm×1,035mm


軸間距離:1,345mm


車両重量:154kg


エンジン種類:油冷4サイクル単気筒SOHC 4バルブ


最高出力:19kW(26ps)/9,000rpm


最大トルク:22N・m(2.2kgf・m)/7,300rpm


タイヤサイズ:前110/70-17M/C 54H 後150/60-17M/C 66H

最高出力(ps)が高いパワフルなモデルは、やはり高額なのか?

上記モデルを表組にしてみました。

 一般的に最高出力の高いハイパフォーマンスなモデルは、エンジン製作にコストがかかるのが特徴。また、ハイパワーエンジンに対応するため、フレームや足周りも強化=コストのかかる高性能な装備が必要。結果として、それらが価格に反映されます。




 上記のグラフの大きなポイント。それは電子制御システムを導入することなく、パワーを抑えたスズキのジクサーから、250ccクラスで唯一4気筒エンジンを搭載し、45馬力を発揮する超高性能なカワサキ Ninja ZX-25Rまでの馬力と価格が、ほぼ一直線上に比例していること。




 このグラフから分かることは、各メーカーが目指した、各マシンの立ち位置。カワサキ Ninja ZX-25Rやホンダ CBR250RRは、250ccスポーツの頂点を目指した超高性能スーパースポーツモデル。YZF-R25 ABSやNinja 250などの中間層は、スポーツ性能と街乗りのしやすさを両立させたマルチなモデル。




 また、250ccスポーツの中で唯一単気筒エンジンを搭載したCB250Rは、IMU(車体姿勢推定システム)付きABSを標準装備するなど、他モデルとはやや路線を変えた個性派モデル。スズキ独自の油冷エンジンを搭載したジクサーは、高性能な電子制御システムを排除し、バーゲンプライスとも言える低価格を目指し、実現させています。




 このように、予算、用途、好み、自身のテクニック等に合わせ、幅広く選択可能な250ccスポーツモデル。当サイトでは、各車の特徴を詳しくレポートした試乗インプレッションも掲載中。ぜひ参考にしてみてください!

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