2012年にデビューした初代86。ベースとなるプラットフォームは新型も継承しているが、並べてみると、思いのほか違うことがわかる。新旧を写真で見比べてみよう。
(新型GR86/BRZの写真/スペックはプロトタイプのもの)
初代86はドライバーの感覚ひとつで思いのままに取り回せる「手の内感」や「操る楽しさ」を体感できる「直感ハンドリングFR」をコンセプトにして開発され、2012年にデビューした。フロントにできるだけ低く水平対向4気筒エンジンを載せ、後輪を駆動する、世界的にも類を見ないBOXER+FRのスポーツカーだった。
新型も基本的なコンセプトを受け継いでいる。パッケージングやサイズは、ほぼ初代と同じだが、もちろん進化している。
乗員を、初代より5mm低く、そして5mmセンター寄りに座らせるパッケージにしたことで、さらなる低重心化と回頭性の向上を図った。
そのおかげもあって、リヤの絞り込みは初代よりグラマラスに見える(全幅は同じ)。リヤとレッドは片側5mmワイドになっている。
ナンバープレートの位置が変更されていることに注目。リヤの絞り込みが深くなり20mm後ろに長くなったことで新型のほうが伸びやかに見える。
新型では水平に構成されたインパネとスイッチなどの操作系を最適配置し、ドライバーが運転に集中できる空間を実現している。おそらくシフトレバーやハンドブレーキの位置は新旧で変わっていないだろう。
室内各部の質感は、大きく向上している。いわゆる「プラスチッキー」さは払拭され、上質なインテリアとなった。