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【静岡・三保レトロカーフェスティバル2021&いすゞ+スバルミーティング/その他の国産車編】


「静岡・三保レトロカーフェスティバル2021&いすゞ+スバルミーティング」のレポートはついに7回目。バラエティに富んだ車種が集まったイベントで、これまでのレポートではいすゞ車、スバル車、日産車を紹介してきたが、今回はそれ以外の国産メーカーのモデルを紹介してみたい。




REPORT&PHOTO●増田満(MASUDA Mitsuru)

なかなかお目にかかれないモデルを拝めるのもミーティングの醍醐味!

静岡5のシングルナンバーがついたヨタハチ。

これは珍しいパブリカ800のバン。

まずトヨタ車から紹介しよう。上の赤いスポーツカーは空冷2気筒800ccエンジンを搭載して1965年に発売されたトヨタスポーツ800。空冷2気筒エンジンは1961年に発売されたトヨタの大衆車、パブリカの700ccエンジンを拡大したもの。本家パブリカも1966年のマイナーチェンジでエンジンを800ccにしている。




右写真はそのマイナーチェンジ後のモデルで、トラックとともにラインナップされていた商用車のバン。パブリカの生産台数は多かったものの、残存数はもしかしたらヨタハチことトヨタスポーツ800が上かもしれない。

2代目パブリカをレーシング仕様にしたカスタム車。

パブリカは1969年にモデルチェンジして2代目になる。2代目では初代の空冷2気筒エンジンのほか、新たに水冷4気筒エンジンも加わった。この4気筒エンジンは初代カローラ用をベースに排気量を小さくした1リッター仕様で、カローラと同じ1.1リッターを搭載するグレードのSLがスポーツモデルとして存在する。小さなボディによる痛快な走行性能を楽しめたので、左写真のようにカスタムされた個体も多いが、残存率は非常に低い。

TE27スプリンター・トレノ。

ローダウンされた3代目トヨタ・マークII。

パブリカより大きな大衆車であるカローラにはスポーツモデルとしてカローラスプリンターが存在した。この両車は1970年に揃ってモデルチェンジされ2代目になるが、この時からレースやラリーで活躍したTE27型カローラ・レビンとスプリンター・トレノが用意された。セリカに搭載された4気筒DOHCエンジンである2T-G型を搭載して、ボディにはワイドタイヤを装着可能としたオーバーフェンダーが採用された。上写真はスプリンター・トレノ。




大衆車ではなく高級車も来場していた。左写真はまだコロナの名前が残っていた3代目のコロナマークII。ローダウンとリップスポイラーによりスポーティにカスタムされている。 

ワイドボディと2.6リッターエンジンを搭載する三菱スタリオンGSR-VR。

残存数がとても少ない初代三菱ミラージュ。

トヨタ車に続いて三菱車を紹介しよう。




まずはミーティング会場から少し離れた場所に停められていたスタリオン。三菱の中堅車種であるギャランΣ(シグマ)とΛ(ラムダ)をベースにアメリカ市場を意識した2ドアスポーツモデルとして1982年に発売された。国内では当初、2リッターNAと同ターボエンジンでスタートしたが、1988年にはアメリカ仕様と同じワイドボディと2.6リッターNAエンジンを搭載するGSR-VRのみになる。




続いては三菱初のFF車となった初代ミラージュ。3ドアと5ドアのハッチバックボディに1.2リッターと1.4リッターエンジンを組み合わせていた。のちに4ドアセダンや1.6リッターエンジンも加わった。左写真は1982年のマイナーチェンジでフロントが変更された後期モデルだ。

前開きドアが特徴の初代三菱ミニカ 。

国産ワンボックス初の4WDモデルを用意した三菱デリカ。

続いては三菱初の軽乗用車だった初代ミニカ。商用車の三菱360をベースに1962年に発売された乗用モデルで、後ヒンジの前開きドアが特徴だった。エンジンは空冷2気筒2サイクルでフロントに搭載され後輪を駆動するFR方式。1968年には水冷エンジンも追加された。




そして右写真は国産ワンボックスとして初めて4WDを用意した2代目デリカ。この時代の商用車は規制があることで残存数が極めて少ないが、このクルマは程度もよく残して欲しいと思える状態だった。

スズキ・フロンテクーペ。

スズキ・カプチーノ。

会場には2台の新旧スポーツカーが来場していたスズキ。上写真は1971年に2シーターモデルだけで発売されたフロンテクーペ。水冷2サイクル3気筒エンジンは3連キャブレターを装備して37psを発生。360cc時代の軽自動車ではトップクラスの実力を誇った。1972年には2+2が追加されたことで、後に2シーターは廃止されてしまう。




もう1台は1991年に発売されたFRレイアウトを採用する2シーターオープンモデルのカプチーノ。フロントに搭載された3気筒DOHCターボエンジンはフロンテクーペ同様にクラストップの実力。1997年に生産が終了したが、今でも高い人気を維持している。

ダイハツ初の軽乗用車になった初代フェロー。

スペシャルティ軽とも呼べるダイハツ・リーザ。

スズキ車に続いてはダイハツの2台を紹介しよう。




まず上写真はミゼットやハイゼットが軽自動車市場で高く評価されていたダイハツが初めての乗用車として1966年に発売した初代フェロー。プリズムカットと呼ばれたボディスタイルにより実用的なリヤシートを備えていたことが特徴。エンジンは水冷2サイクル2気筒で1970年には2代目へモデルチェンジしている。




左写真は軽のスペシャルティカーとも呼べるリーザ。新しいモデルと思いがちだが1986年に発売が開始されている。この当時らしく乗用車より商用車のボンネットバンが販売の主役で、この日参加していたのも商用車のOXYだった。

空前絶後のミッドシップオープン軽自動車、ホンダ・ビート。

続いては旧車イベントで見かけることが多くなってきたホンダ・ビート。まず紹介したいのは上写真のビートで、アズテックグリーンパールの塗装が鮮やかな限定車、バージョンF。純正アルミホイールを履き、ほぼノーマル状態を維持している。そして下の2台はカスタムされたビート。自由に楽しむスタイルがビートらしいともいえるだろう。

カーボンボンネットを装着し無限ホイールを履くビート。
こちらのビートはエアロパーツやハードトップを装着。
リヤタイヤに注目して欲しいホンダ・アクティクローラ。

その場でタイヤ交換を実演してくれた。

ホンダ車の最後は、1988年から1999年まで生産された2代目アクティのなかで最もユニークな存在といえるアクティクローラ。後輪を見れば一目瞭然で、タイヤの代わりにゴム製キャタピラを装備する悪路走破性抜群の軽トラなのだ。このキャタピラは専用タイヤにかぶせる構造なので、一般的なタイヤへ履き替えることも可能。泥濘地での使用を前提としているだけに、ウルトラローとウルトラリバースを備える専用ミッションまで装備していた。

シルビアがベースとは思えない光岡ラ・セード。

最後を締め括るのは、1990年に光岡自動車が発売したリムジン並みのホイールベースを備えるラ・セードだ。S13シルビアをベースにフレームを延長してロングなホイールベースを実現。そこへクラシカルなデザインのボディを架装したユニークな1台だ。この日現れたのは2000年にS15シルビアベースへ改められた2代目ラ・セードで、スタイルは似ているが微妙にリヤセクションなどが初代と異なる。その全長は実に5230mmにもなる!




続けてお伝えしている静岡・三保レトロカーフェスティバル2021&いすゞ+スバルミーティングの模様。今回で国産車は終了になる。次回は輸入車たちを紹介しよう。

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