3月4日、JAIA(日本自動車輸入組合)は、2021年2月期の外国メーカー車(乗用車)新規登録台数を発表した。
前年同月実績を8.4%下回るもメルセデス・ベンツが3930台で首位をキープ
2021年2月に新規登録された輸入外国メーカー車(乗用車)は1万9744台で、前年同月実績の2万571台を4.0%上回った。
最も新規登録台数の多かったブランドはメルセデス・ベンツで、前年同月を8.4%下回ったものの3930台を記録。登録台数トップ10ブランドは下記のとおりで、このうちの7ブランドが前年同月比を上回った。とくにプジョーやルノーは前年同月実績を大きく上回ったのが目を引く。
●2021年2月期・輸入乗用車(外国ブランド)新規登録台数トップ10
第1位:メルセデス・ベンツ(3930台/91.6%)
第2位:BMW(3094台/113.6%)
第3位:フォルクスワーゲン(2244台/57.8%)
第4位:アウディ(1833台/101.4%)
第5位:MINI(1691台/114.6%)
第6位:ボルボ(1261台/90.5%)
第7位:ジープ(1092台/110.6%)
第8位:プジョー(1040台/145.9%)
第9位:ポルシェ(691台/126.1%)
第10位:ルノー(723台/139.0%)
※台数はJAIA発表値/パーセンテージは前年同月比
トップ10以下のブランドでは、フィアット(449台/前年同月比107.4%)やシトロエン(363台/同118.6%)、アルファロメオ(172台/同147.0%)、マセラティ(70台/同127.3%)、DS(60台/同139.5%)、アストンマーティン(47台/同261.1%)などが前年同月を上回る実績を残した。
このたびの発表を受けて、FCAジャパンは同社の取り扱う「ジープ」「フィアット」「アバルト」「アルファロメオ」の2月期の合計販売台数が1876台に達し、対前年比9.3%プラスを記録したと発表。これは5カ月連続で過去最高記録を更新したことになる。とくにジープは前年同期比で10.6%のプラスで、過去最高記録を塗り替えた。
FCAジャパンのポンタス・ヘグストロム社長兼CEOは、この結果を受けて次のようにコメントしている。
「FCAジャパンの個性あふれるブランドへの高い関心のおかげで、全ブランドにおいて販売店への来場数は平均して約20%増となりました。特に、2月最終週の来店客は全ブランドで通常を大きく上回り、ジープの受注は過去最高の473件、アルファロメオも2018年のジュリア導入以来の高い水準で、全ブランド合計では757件となり、週別の受注台数では過去最高を更新しました。また、12年間空白エリアだった長崎に2月26日グランドオープンしたジープ長崎では、264組のお客様の来場により、オープニングフェアの3日間だけで12件の受注を達成しました。これらは上半期の最販月である3月に登録となる受注ですので、3月の販売にも大いに期待が持てます」