セレンスは、新たにセレンスクラウドサービスのホスティング拠点を日本に開設し、トヨタ自動車が最初のホスティングユーザーとして契約したことを発表した。
この新しいホスティング拠点は、音声認識、音声合成、自然言語理解などのAI対応音声技術をクラウドベースで提供する。新たなホスティング拠点の開設により、日本におけるレスポンスタイムが短縮され、セレンスのクラウドベースAI対応音声技術を利用している自動車メーカーやモビリティ企業、そしてエンドユーザーに対して、よりスピーディーでスムーズな音声エクスペリエンスの提供が可能となる。
セレンスは、Nuance Communications Inc.から分社する以前の2014年より、トヨタのコネテクティッドサービスのエージェント機能(音声対話サービス)*にクラウドベースの音声認識技術を提供している。日本のホスティング拠点を活用することでエージェント機能の音声認識レスポンスが向上する。これにより今後、トヨタのコネクティッドサービスユーザーへ、よりスムーズで進化したドライバーエクスペリエンスを提供することが可能になる。
* エージェントは、目的地の検索や設定、天気予報などの情報検索を音声対話で行うサービス。トヨタのコネテクティッドサービス対応のカーナビゲーションに「近くの駐車場があるレストランを探して」など音声で話しかけると、エージェントがリクエストに応じて情報を検索し、音声で応答するシステム。
Cerence Japanのリージョナルバイス・プレジデント 木村正二郎氏は次のように述べている。「セレンスは、世界中で高まる車載音声AIアシスタントへの期待やニーズにお応えするために、サービスの向上と機能強化に取り組んでいます。今回の日本市場に対応したホスティング拠点の導入もその一環であり、この新たな取り組みにより、トヨタをはじめとする自動車メーカー各社と、日本のコネテクティッドサービスのユーザーの皆さまに最先端のエクスペリエンスをご提供できると確信しております」